スマートフォンの普及とともに、詐欺的な電話や迷惑な着信が増えています。特に最近では「不明」や「非通知」と表示される番号からの留守番電話が届くケースも目立ちます。中には企業名を名乗って信用させようとする巧妙なものもあり、正しい対処が求められます。
「不明」や「非通知」からの着信の特徴
iPhoneなどのスマートフォンには、電話番号が非表示になっている「不明」や「非通知」からの着信があります。これは発信者が番号通知を意図的にオフにしている場合や、海外経由の通信などで表示できない場合に見られます。
こうした着信の多くは、セールスや詐欺、なりすましなど悪質な意図を持つことが多く、慎重な対応が求められます。特に企業名を語る内容であっても、正規の連絡先かどうかを確認することが重要です。
「NTTサポートセンター」などを名乗る電話の真偽
NTTを名乗る留守電が残っていても、電話番号が不明表示になっている場合、正規のサポートセンターとは限りません。実際のNTT各社では、折り返しの際に正式な番号から発信するのが通例です。
「契約者ではない回線にかかってきた」「着信履歴に番号が残っていない」といった状況であれば、詐称やなりすましの可能性が高いと判断できます。
留守番電話が残っていても折り返すべきではない理由
折り返し電話をしてしまうと、相手に電話番号が知られたり、通話料詐欺などの被害に遭うおそれがあります。また、一度電話をかけたことで「つながる番号」としてリスト化され、他の詐欺業者に転売されることも。
特に不審な内容や勧誘、請求を含むメッセージの場合は、絶対に折り返し電話をしないことが基本です。
iPhoneで着信履歴が残らない原因とは
iPhoneで「不明」からの着信が履歴に残らないのは、以下のような理由が考えられます。
- 相手が番号非通知で発信している
- 通信アプリ（例：IP電話）を経由している
- 着信拒否設定やフィルターが有効になっている
- 一部の迷惑電話防止アプリが自動で処理している
不審な留守電が気になる場合は、iPhoneの設定やアプリを見直し、着信履歴の管理状況を確認してみるとよいでしょう。
被害を防ぐために行うべき具体的対策
不審な留守番電話が入った場合は、以下のような対策が効果的です。
- 内容を記録して、発信元企業に直接問い合わせる
- 番号非通知からの着信を拒否設定にする
- 迷惑電話対策アプリ（例：Whoscall、楽天でんわガード）を導入
- 地域の消費生活センターや警察の相談窓口に通報
万が一、個人情報を伝えてしまった場合は、早急にキャリアや関係機関に相談し、被害の拡大を防ぎましょう。
まとめ
「不明」や「非通知」からの留守番電話には、なりすましや詐欺の可能性が潜んでいます。企業名を名乗っていても信用せず、折り返し電話は控えるべきです。iPhoneの設定確認や、迷惑電話対策を講じることで、自衛意識を高めましょう。
不安なときは、ひとりで悩まず、消費生活センターなど専門機関へ相談することをおすすめします。