知らない電話から名前・住所・電話番号を聞かれたときの対処法と悪用リスク

突然の電話で自分のフルネームや住所、電話番号を確認され、「ある会社に登録されています」と言われた経験がある方もいるかもしれません。相手が自分の個人情報を知っていた場合、つい信じてしまいがちですが、それが詐欺や個人情報の不正利用につながる危険もあります。今回は、怪しい電話を受けたときの対応方法や、情報が悪用される可能性、そして被害を防ぐための予防策について詳しく解説します。

「登録されています」と伝えられる電話の手口とは

最近増えているのが、個人情報を知っているように話しながら安心感を与え、さらに詳しい情報を聞き出そうとする電話です。「〇〇株式会社に登録されています」などと伝えることで信憑性を高める手口が典型的です。

たとえば、「家の電話番号で登録されているのですが、お名前は〇〇様でお間違いないですか?」と確認されることで、相手に「本物の業者かも」と思わせ、住所など他の情報を言ってしまうケースが後を絶ちません。

知られてしまった情報はどう悪用されるのか

フルネーム・住所・電話番号は、それ単体では不正アクセスなどの直接被害に結びつきにくい情報ですが、詐欺や迷惑行為の標的になりやすい「名簿データ」として悪用される可能性があります。

例えば、架空請求詐欺やフィッシング詐欺に使われる名簿に組み込まれたり、別の詐欺電話で「以前〇〇社に登録された情報からご連絡しています」と、よりリアルに装われるリスクもあります。

怪しい電話を受けた後に取るべき対応

まずは電話の内容や相手の名前、会社名、電話番号などをメモしておきましょう。そして、消費者庁警察庁のサイバー犯罪対策サイトなどで該当の手口が報告されていないかを確認するのも重要です。

また、不安がある場合は最寄りの警察署や消費生活センターに相談してください。状況に応じて、電話番号の変更や着信拒否設定も検討しましょう。

詐欺電話を見抜くためのチェックポイント

  • 相手が自分の情報を一部知っていても安心しない
  • 企業名があいまい、または検索しても出てこない
  • 個人情報を追加で聞いてくる(例:生年月日や家族構成)
  • 急がせる口調や不安を煽る表現が多い
  • 折り返し連絡を避けようとする

これらに一つでも当てはまる場合、詐欺の可能性が高いため、会話を切り上げてください。

個人情報を守るためにできること

今後同様のトラブルを避けるためには、名簿提供を拒否する設定(オプトアウト)を活用したり、不要な会員登録を控えることも効果的です。特に古い固定電話番号や郵送で届く資料から情報が流出することもあるため、注意が必要です。

さらに、信頼性の高いセキュリティソフトや迷惑電話ブロックアプリを導入することで、怪しい着信を事前に判別することが可能になります。

まとめ:不審な電話には「確認」と「冷静な対応」を

相手が自分の情報を知っていると、つい信用してしまいがちですが、詐欺師は巧妙な手口で情報を引き出そうとしてきます。「怪しいかも」と感じたら、個人情報は答えず、冷静に対応することが何よりも重要です。

万が一情報を伝えてしまった場合でも、速やかに対応すれば被害を最小限に抑えられます。不安を感じたときは、一人で悩まず公的機関に相談しましょう。

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