突然の高額請求と退会メール送信に不安を感じる方は少なくありません。特にアダルトサイトなどで「登録完了」「料金発生」といった表示が出るとパニックになりがちです。この記事では、よくある詐欺的請求の仕組みや、退会メールを送ってしまった場合の対処法について、わかりやすく解説します。
ストライクなどのアダルトサイトの「登録完了」は詐欺の典型パターン
いわゆる「ワンクリック詐欺」に分類されるこうしたサイトは、実際にはユーザーの同意も契約も成立していないのに、まるで正式な契約が結ばれたかのように見せかけ、高額な料金を請求してきます。
このような請求には法的拘束力がなく、支払い義務は一切ありません。特定商取引法や消費者契約法においても、こうした表示だけでは契約成立とは認められません。
メールを送ってしまっても法的には問題なし
退会の意思表示としてメールを送ってしまったことに対して「これで登録が確定したのでは?」と心配する方もいますが、メールを送ったこと自体では契約は成立しません。
退会や請求に関するメールは、ただの問い合わせとして処理されるに過ぎません。相手にこちらのメールアドレスが知られるだけで、それ以上のリスクにはなりません。
送ってしまったメールの内容が個人情報を含んでいた場合
氏名・住所・電話番号などを記載してしまった場合は、悪用される可能性がゼロとは言えません。しかし、実際に身に危険が及ぶケースは極めて稀です。相手は違法行為をしている側なので、これを利用して公的な請求や訴訟に出ることはまずありません。
それでも不安な場合は、消費者庁や警察庁サイバー犯罪相談窓口に相談して記録を残しておくと安心です。
今後の対策:完全無視&迷惑メール設定を
相手からのメールやSMS、電話には一切応じないことが重要です。こちらが反応すると、「支払いに応じるかもしれない人」と判断されてしつこく連絡が来る恐れがあります。
メールの場合はドメインやアドレスを迷惑メール設定に登録し、受信しないようにしましょう。また、個人情報を記載した場合でも、詐欺業者にとってはそれだけで具体的な行動に出るリスクは低いため、落ち着いた対応が肝心です。
似たような被害報告と消費者庁の注意喚起
消費者庁や国民生活センターには、同様の「アダルトサイトでの高額請求」相談が年間数千件寄せられています。実際には「無視していたら何も起きなかった」という体験談が大多数です。
例えば、「ストライク」という名称のサイトに関しても、複数の相談例があり、いずれも違法性のある手口であることが確認されています。
まとめ:退会メールを送っても問題なし、冷静な対応が最善
詐欺的なアダルトサイトから請求が来ても、支払う必要はありません。そして、退会のメールを送ってしまっても契約が成立するわけではないため、法的リスクはゼロです。
重要なのは、「無視を貫くこと」「個人情報の取り扱いに注意すること」「不安なら消費者センターに相談すること」です。不安な気持ちに負けず、落ち着いた対応を心がけましょう。