夜道での軽い接触事故でも、特に妊娠中であれば身体的・精神的な不安が大きくなるものです。「時間が経ってしまったけれど、警察に相談して意味があるのだろうか?」と悩んでいる方に向けて、事故後の適切な対応方法や相談先、記録の取り方について解説します。
事故から時間が経っていても警察に相談する意味はある?
事故から数日経っていたとしても、警察に相談することは意味があります。特に妊娠中で体調に影響がある可能性がある場合や、加害者が逃げてしまっているケースでは、後日でも相談・届け出をすることで記録を残すことが重要です。
「軽い擦り傷程度だったから」と自己判断せず、第三者である警察や医師の記録が今後の保険対応や損害請求の判断材料になります。
まず受診を|妊娠中なら特に慎重な判断を
妊婦さんが事故に遭った場合、胎児への影響がないかを確認するために医療機関での診察が最優先です。自覚症状がない場合でも、検査によって異常が見つかるケースもあります。
受診した際には「交通事故に遭ったこと」「自転車と接触したこと」を医師に正確に伝え、診断書を作成してもらうことが重要です。
自転車との接触事故は「ひき逃げ」扱いになることも
自転車も道路交通法上の「車両」として扱われます。したがって、事故を起こしたあとに立ち去る行為は「ひき逃げ」に該当する場合があります。
たとえ相手が気づかずに去ったとしても、無灯火で夜間に接触し、その後連絡を取らずに立ち去ったのであれば、法的な責任を問われる可能性があります。
相談先と対応の流れ
- 警察署または交番:事故の届け出や相談を行い、事情を説明して交通事故証明書の作成を依頼しましょう。
- 医療機関:妊娠中の場合は産婦人科での診察を受け、診断書を取得してください。
- 保険会社:加害者が特定できた場合や、傷害保険・交通事故保険に加入している場合には、保険金請求の対象になることもあります。
相談に行く際には、事故の起きた日時、場所、状況、自転車の特徴などをできる限り整理しておくとスムーズです。
後から痛みや不調が出る可能性も
接触時には痛みがなかったとしても、数日経ってから打撲や筋肉の張り、不定愁訴などの不調が出るケースも少なくありません。妊娠中はホルモンバランスや血流にも影響があるため、早めに受診して記録を残すことで、安心にもつながります。
加害者が判明した場合でも、事実が記録されていないと慰謝料請求や損害賠償の請求が困難になる可能性があるため、初動対応が非常に重要です。
まとめ|妊娠中の事故は迷わず相談を
自転車との接触事故が軽微だったとしても、妊娠中の方であれば、体調や胎児への影響が気がかりです。事故から日数が経っていても、今からでも警察に相談することには意味があります。また、医療機関での診断も必ず受けるようにしましょう。
不安を抱えたままにせず、早めに行動することで、身体の安全と法的な備えの両方を確保することができます。