腰痛などを理由に整骨院へ通う方が増えていますが、保険適用の条件やサブスクリプション契約に関するトラブルも発生しています。この記事では、不正請求の可能性があるケースや契約上のトラブルにどう対応すべきかを具体的に解説します。
整骨院で保険が使えるのは限定的
健康保険が整骨院で使えるのは、外傷性の負傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫など)に限られます。慢性的な肩こりや腰痛に対しては、原則保険適用外です。
「腰痛で保険が使える」と案内された場合、その内容が外傷かどうかによっては不正請求に該当する可能性があります。不審に思った場合は、以下の窓口で確認しましょう。
保険の不正請求を疑ったときの相談先
保険の不正請求が疑われる場合、次のいずれかに連絡してください。
いずれも匿名で相談が可能であり、事実確認が行われれば改善指導や行政処分に至ることもあります。
整骨院の「施術サブスク」は合法か
近年では「月額定額で施術受け放題」といったサブスク型サービスを導入する整骨院も増えています。しかし、その契約条件が一方的だったり、説明が不十分であれば消費者契約法に反する可能性があります。
特に「3か月以内の解約不可」とする文言は、実際には無効になることもあるため、下記の対応を検討しましょう。
サブスク契約を早期解約するには
強引な勧誘で契約してしまった場合、まずは契約書類の写しを確認し、説明内容と食い違いがないかチェックしましょう。そのうえで、以下の相談先を利用するとスムーズです。
- 消費生活センター(全国の窓口一覧)
- 国民生活センター(188番:消費者ホットライン)
これらの窓口では契約トラブルに強い相談員が対応し、必要に応じて事業者との交渉を代行してくれます。
実際にあった解約成功例
ある利用者は、契約時に十分な説明を受けていなかったことを理由に消費生活センターへ相談。センターが介入し、解約と返金が認められた例もあります。
重要なのは、「無理やり勧められた」「説明が不十分だった」など、消費者の不利益があると判断される点があるかどうかです。
まとめ|整骨院トラブルは早めの相談がカギ
保険の不正請求や強引な契約に不安を感じたら、まずは専門機関へ相談を。放置してしまうと被害が拡大する可能性もあります。健康保険に関する相談は加入先の保険者へ、契約トラブルは消費生活センターに連絡しましょう。自身の権利を守るためにも、冷静かつ迅速な対応が大切です。