自動車事故が複数回発生した場合、それぞれの事故について個別に保険金請求手続きが必要です。この記事では、事故ごとの保険金請求の流れや、請求漏れがあった場合の影響、そして迅速な対応の重要性について解説します。
事故ごとに保険金請求は必要?
はい、基本的に自動車保険では事故が発生するたびに保険会社へ報告し、それぞれの事故に対して「事故報告書」や「保険金請求書」などの書類を提出する必要があります。
たとえば6月と7月に事故を起こした場合、各月ごとに別々の事故として処理され、6月の事故分に対する保険金はその事故の請求手続きが完了していなければ支払われません。
提出が遅れた場合の影響
保険金請求書の提出が遅れると、保険金の支払いも遅延します。また、保険会社によっては「事故発生日から○日以内に請求をすること」という期限が設けられている場合があるため、請求忘れや提出遅延によって請求権を失うリスクもあります。
特に廃車を伴うような事故では「車両保険」や「全損特約」などで支払いがされるため、正しい手続きと書類の提出が重要です。
保険金が振り込まれる条件
保険金は、保険会社が必要書類を受領し、事故の内容を調査し、損害額の査定を完了した後に支払われます。よって、7月の事故分の保険金はその分の書類提出で進行しますが、6月分の保険金は書類が未提出であれば処理が止まっている状態となります。
つまり、7月分は支払われる可能性がある一方で、6月分については保険金の支払いは保留または未着手のままです。
複数回の事故があった場合の注意点
連続して事故が発生すると、保険会社は契約内容や使用履歴を精査し、リスク管理を行います。これにより、保険料が上がる・更新を断られるなどの事態も起こりうるため、事故後は速やかに報告・手続きを行い、誠実に対応することが大切です。
また、請求手続きに必要な書類(事故証明書、修理見積書、車検証など)は揃えておき、手続きの際にスムーズに対応できるよう準備しておきましょう。
保険会社への確認も忘れずに
もし書類の提出が遅れてしまっている場合は、速やかに保険会社の担当者に連絡し、提出の意思と理由を説明することで、対応してくれることもあります。事故から時間が経過していても、状況によっては支払いを受けられる可能性があります。
電話連絡に加えて、メールやチャットサポートも活用し、やり取りの履歴を残しておくと安心です。
まとめ:保険金を確実に受け取るために
自動車事故が複数回発生した場合、それぞれの事故について独立した保険金請求が必要となります。保険金は「請求手続きが完了した事故分」に対してのみ支払われるため、6月の事故についても別途請求書を提出しなければ支払いはされません。
万が一提出が遅れている場合でも、早めに保険会社に相談し、必要書類を準備することで救済される可能性もあります。事故後の手続きは丁寧かつ迅速に行い、損失を最小限に抑えましょう。