副業詐欺に巻き込まれてしまいそうになった方にとって、「どこに相談すればよいか」「お金はどう返せばいいか」という不安は非常に大きなものです。特に、複数の消費者金融から借り入れを行ってしまった場合、冷静な対応が必要です。この記事では、実際に振り込む前に気づけたケースを例に、被害を防ぐための対応策や相談窓口について詳しく解説します。
よくある副業詐欺の手口とは
副業詐欺の多くは、「在宅で簡単に稼げる」「スマホ1台でOK」といったキャッチコピーでSNSやネット広告から人を集め、登録料・保証金・ツール代などの名目で高額な金額を請求します。
最近では「お金を借りてまで払えばもっと稼げる」と言って、消費者金融での借り入れを誘導する手口も確認されています。特に、プロミス、アコム、SMBCモビット、アイフルなどの大手から借金をさせ、詐欺業者の口座に振り込ませるというパターンが報告されています。
振り込む前に気づいた場合の正しい対応
もしもまだ詐欺業者に振り込んでいないのであれば、まずは安心してください。金銭的な被害はまだ発生していません。次にすべきことは、詐欺業者との連絡を一切断ち、証拠(LINEのトーク履歴、メール、振込指示のスクリーンショットなど)を保存しておくことです。
その上で、借り入れたお金はそのままにし、以下の専門機関へ相談しましょう。借りたお金を詐欺業者に送ってしまうと、返金が困難になる可能性があります。
今すぐ相談すべき公的機関
- 国民生活センター:消費者トラブル全般を扱い、詐欺被害の相談にも対応
- 都道府県の警察署・サイバー犯罪対策課:詐欺に関する証拠を元に相談可能
- 金融庁:違法な貸金業者や不適切な取引について通報可
- 法テラス:借金問題や詐欺被害の法律相談が無料または低額で可能
いずれの機関も、守秘義務があり安心して相談できます。特に国民生活センターは、地方自治体とも連携しており、地元の消費生活センターへの案内も行ってくれます。
借金をどうするか?返済計画を立てる重要性
すでに借金がある状態であれば、まずは冷静に返済計画を立てることが大切です。借金の理由が「詐欺未遂」とはいえ、返済義務は発生してしまいます。延滞すれば信用情報にも影響が出ます。
このような場合、債務整理や特定調停といった法的な手段も視野に入れるべきです。無料で借金の整理をサポートしてくれるNPO法人や弁護士団体もありますので、早めの相談が肝心です。
同じような手口の被害者が多数いる
今回のような手口は、SNSや知恵袋、X(旧Twitter)でも多く報告されています。被害に遭いそうになった段階で気づいた方の投稿を見ると、「自分も同じ手口だった」「同じ業者名だった」といった声が多数見られます。
「自分だけじゃない」と知ることで、冷静さを取り戻せるきっかけになります。同じような被害者の体験談を読むことも、不安を和らげる手段のひとつです。
まとめ:絶対に一人で抱え込まないで
副業詐欺の被害は、金銭面だけでなく精神的にも大きなダメージを受けます。しかし、まだ振り込んでいない段階で気づけたことはとても重要です。まずは詐欺業者と距離を取り、証拠を保全したうえで、必ず公的機関や法律の専門家に相談してください。
借金についても、相談することでよりよい解決策が見えてきます。決して一人で悩まず、信頼できる窓口を活用しながら、冷静な行動を心がけましょう。