離婚や別居に伴い住居が変わると、各種契約の見直しが必要になります。NHKの受信契約もその一つです。この記事では、契約者本人が転居し、元の家に配偶者が残るケースにおける受信契約の扱いについて、具体的な手続き方法と注意点を詳しく解説します。
NHK受信契約は「住所ごと」に必要
NHKの受信契約は「世帯」または「住所ごと」に必要です。つまり、テレビなど受信機器を設置している住所に対して1契約が基本です。契約者が誰かよりも、受信設備がある場所が重要になります。
そのため、夫婦の一方が新居に引っ越す場合は、新しい住所でも改めて受信契約が必要になります。一方、元の住所に住み続ける配偶者は、引き続き契約が必要です。
契約者が引越す場合の対応方法
今回のケースでは、妻が契約者で、夫が現住居に残るとのことです。この場合、以下のいずれかの対応が考えられます。
- 契約を解約して、夫が新たに契約:契約者である妻が転居し、夫がそのまま住み続ける場合、妻の契約を解約し、夫が新たに契約するのが一般的です。
- 名義変更と住所変更を同時に行う:NHKは名義変更(譲渡)にも対応しています。妻の契約を夫名義に変更し、さらに新住所で妻が新たに契約するという2つの手続きを同時に行うことも可能です。
どちらを選ぶかは、契約の引き継ぎをどれだけスムーズに行いたいかによります。
解約手続きの具体的な流れ
NHKの受信契約を解約するには、以下の流れが基本です。
- NHKふれあいセンターまたはマイページから解約申請
- 引越しによって受信設備が無くなることを説明
- 場合によっては証明書類(転居届など)の提出が求められる
契約者本人でないと手続きができないため、妻が自ら手続きを行う必要があります。
新しい住居では新たに契約が必要
引越し先でもテレビを設置する予定がある場合は、新居で新たにNHKと受信契約を結ばなければなりません。契約はインターネットや電話で簡単にできます。NHKの公式サイトでも手続き可能です。
なお、転居の前後に契約が重複しないよう注意が必要です。旧住所での契約解除と新住所での契約開始を適切なタイミングで行うようにしましょう。
名義変更(契約の引継ぎ)について
名義変更は「契約者が変わるが、同じ住所で継続して契約する」場合に有効です。NHKでは「名義変更・譲渡」として申請を受け付けており、電話またはWebで申請可能です。
夫が住み続け、今後もNHKの放送を受信する場合には、この方法で契約を継続するとスムーズです。妻は新住所で別途契約すれば、双方が正しく対応できます。
まとめ:契約の見直しと二重請求の防止を
離婚や転居に伴い、NHKの受信契約は以下の点に注意して見直す必要があります。
- 契約者が転居する場合は、元の住所で契約を解除または譲渡
- 新住所では新たに契約が必要
- 契約者本人が手続きを行う必要がある
- 二重契約や未契約にならないよう手続きを明確に
トラブルを避けるためにも、事前にNHKふれあいセンターに問い合わせて、自分に合った手続きを確認しておくことをおすすめします。