コンビニ駐車場での追突事故後、病院には行くべき?見落とされがちなポイントと対処法

交通事故に遭ったとき、外傷がなくても「病院に行くべきかどうか」で悩む方は少なくありません。特にコンビニ駐車場のような私有地での軽微な事故では、その判断が難しくなりがちです。しかし、たとえ軽い接触であっても、身体へのダメージは見た目以上に大きい可能性があります。今回は駐車場での追突事故に遭った場合の対応や、病院に行くべき理由について解説します。

軽い事故でも病院に行くべき理由

「痛みがない」「動けるから大丈夫」と思っていても、事故直後にはアドレナリンの影響で痛みを感じにくいことがあります。特にむち打ち症(頚椎捻挫)は数日後に症状が出ることが多く、事故当日は無症状であっても安心はできません。

また、医師の診断がなければ保険会社への損害賠償請求(治療費・慰謝料など)に支障が出る可能性もあるため、事故直後にはできるだけ早く病院を受診することが推奨されます。

コンビニ駐車場など私有地での事故の扱い

コンビニやショッピングモールの駐車場は「私有地」ですが、事故が起きれば原則として警察への届け出が必要です。人身事故であれば警察が実況見分を行い、診断書の提出が必要になるケースもあります。

物損事故として処理された後でも、後から痛みが出て医師により「事故による負傷」と診断された場合、人身事故へ切り替えることも可能です。この際、受診が遅れていると因果関係を否定されるリスクがあるため注意が必要です。

病院に行くタイミングと選ぶべき診療科

事故後はできるだけ当日、遅くとも数日以内に病院を受診しましょう。選ぶ診療科は、首や腰の違和感がある場合は整形外科がおすすめです。痛みがなくても、レントゲンやMRIで異常が見つかることもあります。

診察時には「事故での衝撃による受診である」と明確に伝えましょう。医師が診断書を作成する際、この情報が重要な意味を持ちます。

自賠責保険・任意保険でカバーされる費用

追突事故の場合、原則として過失のある相手方の自賠責保険や任意保険が治療費をカバーします。病院の受診費、通院交通費、休業損害、慰謝料などが請求可能となるケースが一般的です。

ただし、相手方の保険会社に通院の必要性を証明するためにも、診断書やカルテの記録が不可欠となります。早めに医療機関を受診しておくことが、経済的な補償を受けるうえでも有利です。

実例:軽度な事故でも後遺症が出たケース

ある女性はコンビニ駐車場で停止中、後方からの接触事故に遭いました。外傷はなく、その日は病院に行きませんでしたが、2日後から首に痛みとめまいが発生。整形外科で「頚椎捻挫」と診断され、3ヶ月間通院することに。

事故当日に受診していなかったため、保険会社から「事故との因果関係が不明」と判断され、慰謝料の支払いが一部減額されたという事例もあります。

まとめ:病院に行くことが後悔を防ぐ第一歩

たとえ軽微な事故でも、身体と保険のために病院には必ず行くべきです。事故直後は自覚症状がなくても、時間が経ってから痛みや不調が出ることは珍しくありません。

特にコンビニ駐車場などでの事故は軽く見られがちですが、「念のため」の受診が後々のトラブル回避に繋がります。安心と正当な補償を得るためにも、早期の対応を心がけましょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール