飲食店で注文した商品がレジで正しく会計されていなかった場合、「無銭飲食」になるのではと不安に感じる方は少なくありません。特に意図せず支払いが漏れてしまったケースでは、どう対応すべきか判断に迷うものです。この記事では、会計ミスに気づいたときの対応と、無銭飲食との違いについて詳しく解説します。
そもそも「無銭飲食」とは？
無銭飲食とは、支払いの意思がないまま飲食を行う行為であり、詐欺罪や窃盗罪として刑事責任を問われる可能性があります。
しかし、これは「故意」であることが前提です。つまり、意図的に代金を支払わなかったことが明らかな場合に限られます。支払い忘れや会計ミスによる未払いは、無銭飲食には該当しないのが一般的です。
よくある飲食店での会計ミスの事例
ファミレスなどセルフサービスを含む店では、以下のようなミスが起きることがあります。
- 注文伝票の入力漏れ
- 会計時にドリンクバーなどの後注文が反映されていない
- レジ係が伝票を見落とした
これらのケースでは、客側の意図とは無関係に未精算となることがあります。特に混雑時には店側もミスに気づかない場合があります。
会計ミスに気づいたらどうすべきか？
店を出た後に自分が頼んだ商品が会計に含まれていないことに気づいた場合は、すぐにお店に電話して、事情を説明し、再度支払いに行く意思を伝えるのがベストです。
誠意ある対応をすることで、トラブルを未然に防ぎ、お店側にも信頼される行動となります。また、後日支払いを受け付けてくれるかどうか、店舗の方針によって異なるため、確認も必要です。
実例：ドリンクバーの会計漏れに気づいたケース
たとえば、友人とファミレスに行き、ドリンクバーをあとから注文したが、伝票に1つしか反映されていなかった場合。
その場で気づかなかったものの、後から気づき「1つしか支払っていなかった」となった場合、悪意がない限り無銭飲食にはなりません。ただし、正直に申し出て支払いに行くのが道義的にも安心です。
お店側の対応はどうなる？
連絡を受けた店側は、状況に応じて対応します。レジ記録や監視カメラなどで確認できる場合もありますが、多くの場合は事情を説明すれば、支払いを受け入れてくれるでしょう。
謝罪とともに対応することで、お店との信頼関係を損なうこともありません。反対に、連絡せずそのまま放置してしまうと、トラブルになることもあるため注意が必要です。
まとめ
・会計ミスによる未払いは、意図的でなければ無銭飲食には該当しない
・後から気づいた場合は、お店に連絡し支払いの意思を伝えるのが適切
・お店側も誠実な対応をした客に対して、柔軟に受け入れてくれることが多い
・良識ある行動が、結果的に自分自身を守ることにつながる