個人事業主としてローンの支払いが困難になり、任意整理から個人再生への移行を検討する方は少なくありません。しかし、個人再生は誰でも必ず成功する手続きではなく、一定のリスクや手間が伴います。本記事では、個人再生の成功率や注意点、任意整理との違い、そして費用対効果に優れた弁護士選びについて、経験者の声や実例を交えて詳しく解説します。
個人再生とは?任意整理と何が違うのか
個人再生は裁判所を通じて借金を大幅に減額し、原則3年で分割返済する法的手続きです。任意整理とは異なり、債権者との直接交渉ではなく、裁判所の認可を必要とします。
任意整理が利息カットなどにとどまるのに対し、個人再生は元本の大幅な圧縮が可能です。ただし、継続的な収入が見込めること、提出書類の正確さなどが求められ、難易度はやや高くなります。
個人再生の成功率と失敗例
個人再生の手続きは適切な条件を満たしていれば高確率で認可されますが、以下のような理由で失敗するケースもあります。
- 収入が不安定で返済計画が立てられない
- 申告漏れや書類不備がある
- 住宅ローン特則を利用する場合に条件を満たしていない
たとえば、フリーランスで月収が大きく変動する方が収入を多めに申告したため、再生計画が過大と判断されて却下された例もあります。
再び弁護士に依頼する場合のポイント
過去に任意整理を依頼した弁護士が高額だった場合、個人再生にあたっては費用と実績のバランスを重視して選ぶことが重要です。
- 個人再生の実績が豊富な弁護士・司法書士を選ぶ
- 料金体系が明瞭で、分割払い可能な事務所
- 初回相談が無料で、手続きの流れを丁寧に説明してくれる
「個人再生 費用 安い」などで検索すると、全国対応の法務事務所なども見つかります。
個人再生のメリット・デメリット
個人再生の主なメリットは以下の通りです。
- 借金の元本を最大90%減額できる可能性がある
- 住宅を手放さずに済む(住宅ローン特則)
- 自己破産と違って職業制限がない
一方で、デメリットも存在します。
- 官報に掲載される
- 書類の準備が多く、手続きに数ヶ月かかる
- 再生計画が破綻した場合、自己破産に移行する可能性がある
現実的なスケジュールや返済額をもとに、計画が維持できるかを慎重に検討することが必要です。
実際に個人再生を成功させた事例
ある40代の自営業者は、売上減少で任意整理の返済も滞るようになり、個人再生を決断。月収の推移と帳簿の提示、事業計画の再構築などを地元の弁護士と一緒に準備し、無事に認可を受けました。借金は450万円から100万円まで減額され、月々の返済も現実的な範囲に抑えられたといいます。
このように、適切なサポートと準備があれば、個人再生は再スタートの強力な選択肢となります。
まとめ:再挑戦する価値と、冷静な判断の重要性
任意整理の後でも、収入状況が悪化しているなら個人再生は十分検討に値します。ただし、成功には計画性と弁護士の選定がカギです。自分にとって無理のない返済計画を立てられるよう、無料相談なども活用して慎重に進めましょう。専門家と二人三脚で取り組むことで、未来を切り開くチャンスが広がります。