交通事故による外貌醜状で自賠責保険の後遺障害等級認定を受ける際、自賠責損害調査事務所で面談を受けることがあります。不安を感じる方も多いですが、事前に流れや準備を知っておくことで安心して面談に臨めます。
面談当日の流れと所要時間
面談の所要時間は概ね30分程度です。予約時間に到着し、受付後に個別の面談室へ案内されます。医療調査員(看護師や医療資格者など)が対応し、主に外貌醜状の部位や大きさ、質感の確認を行います。
診断書や写真を参考に、実際の傷跡の確認や測定を行うこともあるため、正確性が求められる場面です。身体的な触診などはほとんどありませんが、必要に応じて距離をとっての視診や記録用の撮影がある場合もあります。
メイクや服装の注意点
面談では傷跡の状態をできるだけ正確に把握する必要があります。そのため、傷のある部分にはメイクをせずに来所することが望まれます。どうしてもメイクをしたい場合は、傷以外の部分の軽い化粧にとどめると良いでしょう。
面談時には担当者から「該当部位の確認のため、拭き取りや消毒をしてもよいですか」と確認されることもありますが、基本的には傷部をしっかり確認できれば問題ありません。
面談時に持参すべきもの
当日は以下のものを持参するとスムーズです。
- 後遺障害診断書の写し
- 本人確認書類(免許証など)
- 事故発生当時や治療経過の写真(任意)
- 主治医の所見や意見書(あれば)
提出書類のコピーや、これまでの医療経過がわかるものを準備しておくと、説明の際に役立ちます。
面談の雰囲気と対応するスタッフ
面談に対応するのは、医療知識を持ったスタッフです。淡々とした対応であっても、冷たい印象を受ける必要はありません。事務的な流れに沿って行われるため、必要以上に緊張しなくても大丈夫です。
心配な場合は、事前に電話で「精神的に不安があるため、できるだけ丁寧な説明をお願いしたい」と伝えておくと、配慮してもらえるケースもあります。
外貌醜状に関する等級認定の基準
後遺障害として認定されるかどうかは、傷跡の大きさ・部位・色味・変形の有無などを総合的に判断されます。たとえば、7cmの線状痕であっても顔の中央や目立つ部分にある場合は、等級認定される可能性があります。
ただし、目立たない部位や薄い色の傷の場合は非該当となるケースもあるため、正確な診断書や第三者による写真が重要な資料になります。
まとめ:安心して面談に臨むために
自賠責損害調査事務所での面談は、後遺障害認定の大切なプロセスです。事前に流れを把握し、適切な準備をして臨むことで、過度な不安を避けることができます。
メイクは傷部を避け、落ち着いた服装で。資料や写真の準備も忘れずに。わからないことがあれば、事前に問い合わせるのも良い方法です。心身ともに安心して面談を受けられるよう、この記事が少しでも参考になれば幸いです。