原付バイクで走行中に整備不良や信号無視を起こし、警察の存在に気づいてナンバーを隠す行動をとってしまった場合、今後どのような対応が取られるのか不安になる方は少なくありません。本記事では、こうした状況における法的リスクや警察の対応、そして今後の行動指針について解説します。
整備不良の原付での走行は道路交通法違反
まず、整備不良で原付を運転することは、道路交通法の整備不良車両運転等違反に該当し、違反点数の加算や罰金の対象になります。
例として、ライトが点かない、ウインカーが壊れている、ブレーキに異常があるなどの状態で走行すると、反則金7,000円(原付)および1点加算される可能性があります。
ナンバープレートを意図的に隠す行為の重大性
ナンバープレートを手や物で覆ったり隠したりする行為は、ナンバー表示義務違反(道路運送車両法)に該当し、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されることがあります。
また、隠す意図があったと警察が判断すれば、「逃走の意思あり」と見なされ、信号無視+逃走行為としてさらに厳しく扱われることも。
警察にナンバーを見られた可能性と追跡の有無
仮にナンバーが交差点通過時に見られていた場合、警察が車両情報から照会をかけることは可能です。ただし、その場でサイレンや停止命令が出されていない場合、必ずしも即日検挙に至るとは限りません。
しかし、監視カメラやドライブレコーダーの普及により、後日特定される事例も増加しています。
信号無視の違反内容と処罰
信号無視は典型的な交通違反であり、原付の場合は反則金6,000円、違反点数は2点です。赤信号での進入が明確に確認された場合には、後日切符が郵送されることもあります。
特に、ナンバー照会で所有者が特定された後、自宅への呼び出しや書面による出頭要請が届く可能性はゼロではありません。
今後の対応:待つ・出頭・相談の選択肢
今回のようなケースであっても、すぐに逮捕や摘発に至るケースはまれです。しかし、自宅に警察からの通知が来る可能性はあり、その場合は誠実に対応することが重要です。
また、不安な場合は交通違反に強い弁護士に初回相談(無料もあり)することで、今後のリスクや対応の仕方を整理することも可能です。
似たケースの事例と教訓
例えば、信号無視後にナンバーを一時的に隠した20代男性が後日、警視庁から出頭要請を受けた事例があります。彼は軽微な違反と考えて放置していましたが、映像解析により特定され、厳重注意と反則金の支払いで処理されました。
このように、「その場では見逃された」と思っても、後から証拠が残っていた場合には連絡が来ることがあります。
まとめ:不安がある場合は冷静に備えることが重要
整備不良・ナンバー隠し・信号無視という複合的な違反があった場合、警察が状況をどう捉えるかによって対応は異なります。重要なのは、過度に不安にならず、通知が来た場合は素直に対応することです。
また、再発防止の意味でも、車両整備や安全運転を今後徹底し、同様の事態を避けることが信頼回復の第一歩となります。