近年、キャッシュレス決済の普及により、楽天ペイやPayPayなどのスマホ決済を利用する人が増えています。特にコンビニなどで購入できるギフトカードによるチャージは、銀行口座を通さずに利用できる手軽さが魅力です。しかし、生活保護を受けている方にとっては、その使用が問題とならないか、役所がどのようにチェックしているのか気になるところではないでしょうか。
楽天ペイのチャージ手段と仕組み
楽天ペイは、クレジットカードや楽天キャッシュ、銀行口座、楽天ポイントなど複数のチャージ手段に対応しています。その中で楽天ギフトカードを使って楽天キャッシュにチャージする方法は、比較的匿名性が高いという特徴があります。
ギフトカードはコンビニやドラッグストアなどで現金購入が可能であり、購入者の身元が登録されることは基本的にありません。つまり、誰が購入したかを楽天側が特定することはできない仕組みです。
生活保護制度における資産・収入の把握
生活保護受給者は、原則としてすべての収入を申告する義務があります。収入には給与や年金だけでなく、贈与、ギフト券の受取り、現金化可能なポイントなども含まれます。
しかし、すべての支出や入金がリアルタイムで監視されているわけではなく、基本的には自己申告制です。役所が銀行口座やキャッシュレス決済の履歴を詳細にチェックするのは、調査の必要があると判断されたときに限られるのが一般的です。
ケースワーカーは楽天ペイのチャージを把握できるのか?
楽天ペイの履歴やギフトカードの購入情報は、生活保護課のケースワーカーが日常的に確認できるものではありません。楽天側が個別に情報を提供することもありませんし、ギフトカードの購入に関する履歴は本人のスマホ内にしか残りません。
ただし、本人が不自然な支出をしていたり、生活水準に疑念がある場合、調査の一環としてキャッシュレス履歴や銀行明細の提出を求められることもあります。
収入と見なされる可能性のあるケース
たとえば、ギフトカードを第三者から定期的にもらっている、あるいはメルカリなどで現金化しているような場合、それは「継続的な収入」として申告対象になる可能性があります。
また、ギフトカードを大量に購入しているような場合は、資産の隠匿や不正利用を疑われるリスクもゼロではありません。制度の趣旨から外れる行為は、最悪の場合「不正受給」と見なされることもあるため注意が必要です。
調査が入る可能性が高くなる状況とは?
以下のような場合、ケースワーカーのチェックが厳しくなる傾向があります。
- 生活費以上の支出が頻繁にある
- 現金収入の申告が少ないのに買い物が多い
- ギフト券やポイントの使用が多い
- 近隣住民からの通報がある
このような状況下では、スマホ決済の明細の提出を求められることもあり、説明できないチャージ履歴は問題視される可能性があります。
まとめ:自己管理と誠実な申告が重要
楽天ペイをギフトカードでチャージする行為自体が即座に問題になるわけではありませんが、生活保護制度の趣旨に反しないよう、受け取ったギフトカードが贈与に当たるかどうか、定期的な収入に当たるかどうかを意識することが重要です。
不明な点がある場合は、事前にケースワーカーに相談しておくことが、トラブル回避につながります。キャッシュレス時代に対応するためにも、正しい知識と運用を心がけましょう。