最近、+808や+110など海外から始まる番号で何度も電話がかかってくるという被害報告が増えています。「ブロックしても別の番号からかかってくる」「これは詐欺なのか?」「電話番号を変えるべきか?」と不安になる方も多いでしょう。この記事では、その実態と有効な対処法、最終的に番号変更を検討すべきケースまで詳しく解説します。
+808や+110の番号はどこから?正体は?
「+808」は、国際電話番号の形式で、主にトンガ王国などの国際番号に該当する可能性があります。また「+110」は実際には存在しない国番号ですが、詐欺業者が不正なシステムを使って偽装している場合があります。
これらは多くの場合、国際電話詐欺(ワン切り詐欺)や情報収集型の迷惑コールであり、かけ直したり応答することで料金を発生させたり、電話番号が「生きている」と認識され、さらに被害が拡大する恐れがあります。
なぜブロックしても違う番号からくるのか?
こうした迷惑電話の発信者は、コールセンター型の詐欺集団や自動発信システムを使っており、番号を変えながら大量に発信しているのが特徴です。そのため、個別に番号をブロックしても効果は限定的で、根本的な解決にはつながりません。
特に海外番号は無作為に発信されていることが多く、SNSやウェブサービスを通じて電話番号が漏れていたり、過去の登録履歴から名簿化されている可能性もあります。
放置して大丈夫?応答・折り返しはNG
この手の電話は、絶対に応答せず、折り返しもしないのが最善の対処です。通話料を搾取されるだけでなく、あなたの番号が「反応するリスト」として詐欺業者に共有され、より多くの迷惑電話の対象となる可能性が高まります。
電話が続くことで不安を感じた場合には、以下の対策をとりましょう。
- 端末の「国際電話着信拒否」設定を有効にする
- 迷惑電話対策アプリ(Whoscall、トビラシステムズなど)の導入
- 通信事業者(docomo・au・SoftBank等)にブロックサービスを依頼
- 迷惑電話として「188」や警察の「#9110」へ相談
電話番号を変えるべきか?判断ポイント
以下の状況に該当する場合は、電話番号の変更を検討するのも一つの選択肢です。
- 週に数十回以上の着信がある
- ブロックしても2週間以上しつこくかかってくる
- 業務や生活に支障が出ている
- 実際に詐欺被害(請求・個人情報漏洩など)に遭ってしまった
電話番号の変更は確かに手間がかかりますが、被害やストレスが深刻であれば、根本的な対策として有効です。変更後は、再び流出を防ぐために登録サイトやアプリの利用にも注意を払いましょう。
実例:+808からの連続着信に悩まされたケース
あるユーザーは、+808から1日5回以上の着信が2週間以上続き、着信拒否をしても新しい番号でかけ直され続けた結果、キャリアショップに相談の上、番号変更を実施。以降は一切迷惑電話が来なくなったとの報告があります。
別のケースでは、折り返し電話をしてしまい、1分間で約3,000円の通話料金が発生。後に国際プレミアム通話詐欺と判明し、通話履歴をもとに通信会社へ返金請求を行うことになりました。
まとめ
+808や+110など、見知らぬ国際番号からの連続着信は、詐欺や迷惑電話の可能性が非常に高く、決して応答・折り返ししてはいけません。
基本的には無視・ブロックで対応できますが、頻度が高くストレスになっている場合は、通信会社への相談や最終的に番号変更を検討するのが現実的な解決策です。被害を防ぐためにも、冷静かつ早めの対処を心がけましょう。