無断撮影やSNSでの拡散被害に苦しむ人が取るべき具体的な対策とは

近年、スマートフォンの普及とSNSの拡大により、日常の中で無断撮影やインターネット上への拡散による被害が増加しています。特に自分の意思とは無関係に写真や動画を撮影され、SNSで悪意を持って拡散されるケースは深刻であり、プライバシーの侵害や精神的苦痛を引き起こします。この記事では、そうした被害に遭った場合の具体的な対処法や相談先について詳しく解説します。

まずは冷静に状況を整理することが第一歩

無断撮影やSNSでの拡散に気付いたとき、まずは感情的にならず冷静に状況を把握しましょう。撮影された日時、場所、状況、目撃者がいたかなどをメモし、可能であれば証拠を残しておくことが大切です。

たとえば、SNSで自身が晒されている投稿を発見した場合は、画面をスクリーンショットで保存し、アカウント名や投稿日時も記録しておきましょう。

SNS運営会社への通報で拡散を止める

無断で撮影された画像や動画がSNSに投稿された場合、そのプラットフォームの通報機能を使って削除申請を行うことが可能です。多くのSNSでは、プライバシー侵害や嫌がらせ行為に該当するコンテンツの削除を受け付けています。

例えば、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokでは「プライバシー侵害」「嫌がらせ」などのカテゴリーから簡単に通報できます。また、複数人で通報すると対応が早まる場合もあります。

警察への相談も視野に入れる

悪質な盗撮やストーカー行為、名誉毀損に該当する可能性がある場合は、警察に相談することを強くおすすめします。地域の警察署の生活安全課では、こうした被害の相談を受け付けており、必要に応じてストーカー規制法や軽犯罪法に基づいて捜査が行われます。

証拠としてSNSの投稿スクリーンショットや動画、日時、場所、撮影された場面などを整理して持参するとスムーズに相談が進みます。

法的措置を検討するなら弁護士に相談

被害が深刻で、精神的・社会的損害が大きい場合は、弁護士に相談して法的措置(損害賠償請求や削除請求など)を取ることも可能です。近年は「ネットトラブルに強い弁護士」も多く、初回相談を無料で受け付けている事務所もあります。

例えば、「弁護士ドットコム」や「法テラス」ではネットに強い弁護士を探すことができ、必要に応じて削除請求や発信者情報開示請求も対応してくれます。

精神的なケアも忘れずに

無断撮影やネットでの晒し行為による被害は、外見上の被害だけでなく、精神的なダメージも非常に大きいものです。心身の不調を感じる場合は、早めに心療内科やカウンセラーに相談することも必要です。

また、自治体が無料で提供している「こころの健康相談」なども活用できます。話すだけでも心が少し軽くなることがあります。

安全を確保するためにできる対策

今後の予防として、外出時には帽子やマスクに加え、サングラスやフードを着用する、できるだけ人混みを避ける、カメラを向けられたらその場で「撮らないでください」と伝えるなど、自己防衛も重要です。

さらに、防犯ブザーを持ち歩く、防犯アプリをスマホに入れておくといった対策も安心材料になります。

まとめ:一人で抱え込まず、必ず相談を

無断撮影やネットでの晒し被害は、一人で悩み続けると深刻な精神的ダメージにつながります。まずは証拠を確保し、SNS通報・警察・弁護士・カウンセリングといった複数の支援策を検討しましょう。

あなたの生活と尊厳を守るためにも、行動を起こすことが何より大切です。

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