軽度な交通事故に遭った場合、「この程度でリハビリなんて大げさでは?」と思ってしまう方も少なくありません。しかし、事故後の身体は想像以上にダメージを受けており、見た目にはわからなくても内部では筋肉や神経に負担がかかっていることがあります。この記事では、軽傷と診断された方でもリハビリを検討すべき理由と、リハビリを受けるか迷ったときの対処法について詳しく解説します。
軽度でもリハビリは必要?その背景にある医学的理由
軽度のむち打ちや腰痛などは、見た目にわかりにくく、レントゲンなどでも異常が映らないことが多いため、つい軽視されがちです。しかし、事故直後の緊張や炎症が後日慢性的な痛みや機能障害に発展するケースもあります。これを防ぐために、早期のリハビリによって血行促進や筋肉の柔軟性を保つことが重要とされています。
特に腰痛は、静かに慢性化するリスクがあり、早期のケアを怠ると数年後に支障が出る場合も。早期対応がその後の生活の質を大きく左右します。
「軽度だから恥ずかしい」と思わなくてOK
軽度と診断された場合でも、痛みが生活に支障をきたしているのであれば、リハビリは正当な医療行為です。恥ずかしがる必要はまったくありません。医師や理学療法士も、患者の自己申告をもとに治療方針を判断しますので、遠慮せずに伝えましょう。
むしろ、「このくらいで…」と我慢して悪化させるほうが、医療現場では避けたいパターンです。初期段階のケアで完治することは多いため、リハビリは症状を悪化させないための予防治療ともいえます。
リハビリ通院を検討するタイミングと判断基準
次のような状態が続いている場合は、リハビリ通院を検討するのが一般的です。
- 同じ姿勢を取ると痛みが出る
- 寒さや天候の変化で痛みが増す
- 日常動作に違和感や不自由を感じる
事故から時間が経過しても違和感がある場合、早めに医師に相談し、リハビリの処方箋を出してもらうことで、保険会社も治療継続を正当化しやすくなります。
保険会社との対応:早めの意思表示がカギ
加害者側の保険会社は、一定の治療期間を経過すると「そろそろ治療を終えてください」と打診してくることがあります。これは支払いの都合上やむを得ない部分もありますが、まだ痛みが残っていることを明確に伝えることが重要です。
主治医の診断があれば、保険会社は基本的にそれに従います。あいまいなままでは早期の治療打ち切りとなる可能性もあるため、自分の身体の状況を正直に伝えることが大切です。
先生にはどう伝えればいい?相談のコツ
「リハビリに通いたいけど、言いづらい…」という方は、次のような伝え方がおすすめです。
- 「日常生活でまだ腰に違和感があります」
- 「天気が悪い日に痛みが強く出ます」
- 「もっと早く回復するためにリハビリしたいです」
こうした表現であれば、無理に痛みを大げさに伝えることなく、先生も前向きに対応してくれるでしょう。
まとめ:軽度でも「通ってよかった」と思えることが多い
軽度の事故でも、痛みや違和感が残っているなら遠慮なくリハビリを検討しましょう。医師への相談も、症状や不安を素直に伝えることが重要です。結果的にリハビリで早期回復できた、安心して過ごせた、という声は多く聞かれます。あなたの健康はあなた自身が守るもの。「このくらいで」と我慢せず、リハビリを含む適切なケアを受けましょう。