最近増えているのが「怪しい通販サイト」や「詐欺まがいのネットショップ」。お酒が入っていたり、勢いで注文してしまい後から冷静になって後悔するケースも少なくありません。今回は、怪しいサイトにメールアドレスや住所を入力してしまった場合に考えられるリスクと取るべき対応について解説します。
入力しただけで支払いが発生することは基本的にない
多くの正規通販サイトでは、商品購入の確定には支払い方法の選択や最終確認ステップがあります。今回のように「Stripe Gateway」が表示されていても、クレジットカード情報を入力していないのであれば、実際に課金が行われる心配は基本的にはありません。
ただし、詐欺サイト側が何らかの手段で「注文した」と主張し、請求メールを送ってくることもありますが、それに応じる必要はありません。実際に金銭的な被害がない限りは「未遂」として終わることが多いです。
入力した情報から起こり得る被害と警戒すべき点
住所・メールアドレスを入力してしまった場合に警戒すべきリスクは以下の通りです。
- 迷惑メール(スパム)の増加
- フィッシング詐欺メールのターゲット化
- ダイレクトメールの送付(紙媒体)
これらは、データが他の悪質業者へ転売された場合に多く見られる傾向です。詐欺サイトの目的は「商品販売」ではなく、利用者情報の収集と転売であるケースも多いのです。
現時点で取るべき対応とは?
被害を最小限に抑えるために、以下のような行動をおすすめします。
- メールアドレスに紐づく各種サービスのパスワードを変更
- フィッシング対策が施されたメールサービスを利用
- 不審なメールのURLや添付ファイルは絶対に開かない
- 重要な書類の郵送先を別住所にしている場合は見直す
特に、同じパスワードを複数サービスで使い回している人は、これを機にパスワード管理を見直すべきです。
放置した場合に起こり得るリスク
現時点では金銭被害がない状態でも、今後以下のような問題に発展する可能性があります。
- スパム・フィッシングメールの受信増加
- 個人情報が出回り別の詐欺に巻き込まれる
- 「未払い」など虚偽の請求が来る
例えば、「商品を注文したのに未払いだ」という架空請求メールが来るケースも報告されています。このような場合は、無視して問題ありませんが、脅迫的な内容や法的手段を匂わせる文言が含まれていた場合は、警察のサイバー犯罪窓口に相談するのも一つの手段です。
Stripe Gatewayについて補足
「Stripe Gateway」は、世界的に使われている決済システムですが、誰でも簡単に実装できることから、悪質業者が名前だけ利用して偽装するケースも存在します。公式サイトでStripeを利用した決済履歴がないか確認したい場合は、Stripeのサポートページから確認可能です。
まとめ:冷静な対応が最大の防御
詐欺サイトに個人情報を入力してしまったとしても、支払い情報(クレカ番号)を入力していなければ大きな金銭的被害の可能性は低いです。ただし、スパムや詐欺メール、個人情報の転売リスクはあるため、早めにパスワード変更やセキュリティ対策を講じましょう。
今後は「酔った勢いでネットショッピング」は避け、正規の通販サイトかどうかを確認する習慣をつけることも、被害を防ぐ第一歩です。