自由研究でレシピを使うと著作権違反になる?中学生・高校生でも知っておきたい正しい引用の方法

夏休みの自由研究でレシピを紹介したい!という人も多いかもしれません。でもウェブ上のレシピをそのまま使うと「著作権違反になるのでは?」と心配になりますよね。この記事では、自由研究で安心してレシピを使うために知っておきたい著作権の基本と、正しい引用方法について解説します。

そもそもレシピに著作権はあるの?

実は、「材料名」や「手順」そのものには著作権が認められないとされています。たとえば「りんごを切って砂糖と煮る」などの単純な記述は、事実やアイデアの域を出ないため、著作権の対象外です。

しかし、料理ブログなどにある「説明文」や「エピソード」「文章の表現」には著作権が発生します。たとえば「りんごの甘さとシナモンの香りが絶妙な、祖母直伝のアップルコンポートです」などは、創作性があると判断されます。

自由研究での「引用」はどこまで許される?

著作権法では、「引用」は認められています。ただし、いくつかのルールがあります。

  • 引用元を明記する
  • 全体の中で引用部分の割合を少なくする
  • 自分の研究や意見が主で、引用は補助的である

つまり、レシピの一部を紹介して「このレシピを使ってアレンジした結果、こうなりました」と自分の意見や実験結果をメインにすれば、引用として成立します。

「果物を切る→入れる→混ぜる→煮詰める」は大丈夫?

このような箇条書きでのレシピ手順の要約は、単なる手順であり創作性が乏しいため、基本的に著作権違反にはなりません。

ただし、それがそのままコピー&ペーストされたものではなく、自分の言葉で書かれているか、必要最低限の情報にとどまっているかを確認しましょう。

自由研究で安心して使うための工夫

自由研究でレシピを紹介する際におすすめなのが、以下のような工夫です。

  • 自分で作って、工程や味の変化を写真や図で紹介する
  • 複数のレシピを比較し、自分なりにまとめてみる
  • 「参考にしたサイト」や「レシピ名」を文末に明記する

たとえば、「Aサイトのレシピではシナモンを使っていたが、私はバニラエッセンスに変更した」など、自分の工夫を入れることでオリジナリティが高まり、引用の問題も回避できます。

引用元の書き方の例

以下のように書くと丁寧です。

  • 「参考レシピ:○○さんのブログ『おうちで簡単おやつ』(https://〜)」
  • 「参考文献:○○書籍名(出版社、発行年)」

こうした表記があれば、指導者や読者にも誠実な姿勢が伝わります。

まとめ:自分の言葉で書いて、引用元を明記すればOK

自由研究でレシピを使う際は、「文章表現をそのまま使わない」「自分の体験や工夫を加える」「出典を明記する」ことがポイントです。

安心して研究に取り組むためにも、著作権の基本を知り、自分なりの表現で楽しいレポートを仕上げてくださいね。

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