駐車中の車にぶつけられた場合、通院費や修理費は請求できる?正しい対応と補償のポイント

駐車場で停車中の車にバックしてきた車が接触し、車に傷がついたり、体に違和感が出たりするケースは意外と多くあります。この記事では、被害者側がとるべき対応や、保険で補償される内容について詳しく解説します。

駐車中の車にぶつけられた場合の基本的な責任関係

停車中の車に対して後方から接触してきた場合、基本的には加害者側(動いていた車)の責任が問われます。これは「追突事故」に準じた扱いで、過失割合は加害者10:被害者0と判断されることがほとんどです。

したがって、車の修理費・治療費ともに加害者側が加入している自動車保険でカバーされる可能性が高いです。

むち打ちのような軽度の症状でも通院費は請求可能?

事故の衝撃が軽微だったとしても、身体に痛みやだるさを感じた場合には病院を受診することをおすすめします。特に首・肩の重さや違和感は、「むち打ち症(頚椎捻挫)」の初期症状であることが多く、時間が経ってから悪化することも。

医師の診断を受けた上で「事故によるケガ」と認定されれば、加害者側の保険会社が通院費を支払う義務があります。自己判断で放置せず、必ず医療機関を受診しましょう。

保険会社はどこまで補償してくれるのか

補償される範囲は、以下のような内容が含まれます。

  • 病院での診察料や治療費
  • 通院にかかった交通費
  • 仕事を休んだ場合の休業損害
  • 車の修理費用

ただし、保険会社によっては「症状固定まで通院可能」「一定期間で打ち切り」など条件があるため、医師の診断書や経過報告をしっかり提出することが大切です。

「傷が軽微だから治療費は出せない」と言われる可能性は?

一部の保険会社では、傷や事故の程度が軽微な場合に「治療費は支払い対象外」と交渉してくることがあります。しかし、症状が医学的に事故と因果関係があると判断されれば、補償の対象です。

そのため、事故後すぐに受診し、診断書をもらうことで主張の正当性が強まります。通院期間や治療内容も記録として残し、トラブル時に備えましょう。

加害者側の保険会社とのやり取りの注意点

保険会社とのやり取りでは、相手側の主張に安易に従うのではなく、自分の体調や症状、修理の必要性をはっきり伝えることが重要です。医師の意見や見積書などの書面は必ずコピーを取って保管しておきましょう。

また、交渉が難航する場合は、法テラスなどを通じて弁護士に相談するのも有効な手段です。

まとめ:軽い事故でも「証拠」と「診断」がカギ

駐車中の車にぶつけられた場合、外見上の被害が軽微でも、体への影響や精神的ストレスが残ることは少なくありません。適切な医療機関の受診と証拠の確保が、補償を受ける上でのカギになります。

事故直後は冷静な対応を心がけ、すべてのやり取りを記録・保存し、納得のいく形で解決を目指しましょう

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