自転車で事故に遭ったが相手から連絡がない場合の対応法|飲酒運転でも修理費は請求できる?

自転車で交通事故に遭い、自身が酒気帯び運転であった場合でも、相手側に重大な過失があれば損害賠償請求が可能です。しかし、事故後しばらく経っても相手側(タクシー会社や保険会社)から連絡が来ないという事例も少なくありません。この記事では、連絡がない場合に被害者として取るべき行動を具体的に解説します。

事故後に相手から連絡がない理由とは

通常、交通事故が発生すると加害者側の保険会社が被害者へ連絡し、損害賠償や修理費の話し合いが始まります。しかし、以下のようなケースでは連絡が滞ることがあります。

  • 加害者が事故報告をしていない
  • 警察から保険会社への通知が遅れている
  • 加害者が自らの責任を認めていない、もしくは過失割合に争いがある
  • 被害者が飲酒していたことで交渉を避けている

一ヶ月以上も何の連絡もない場合は、放置していても交渉が進まない可能性が高いため、被害者側からアクションを起こすことが重要です。

まずはタクシー会社に直接連絡を

相手の車がタクシーであった場合、まずは運行会社(タクシー会社)へ直接電話をしましょう。その際には、事故発生日時・場所・運転手名がわかるとスムーズです。

「〇月〇日に自転車と接触事故があり、修理費の相談をしたいのですが、貴社の保険会社に繋いでいただけますか?」と伝えるとよいでしょう。保険会社への連絡窓口を教えてもらえることがあります。

担当刑事にも経過報告として連絡を

すでに担当刑事の連絡先がわかっている場合は、「事故後1ヶ月経っても連絡がないこと」「修理費の話し合いがしたいこと」を伝え、捜査状況の確認と保険会社情報の提供をお願いしましょう。

担当刑事は民事交渉に直接関わりませんが、加害者側に注意喚起してくれるケースもあります。

飲酒運転でも請求可能?過失割合の考え方

被害者が酒気帯び状態であったとしても、相手側の一時停止無視や不注意が原因で事故が発生した場合は、相手に主な責任があると判断される可能性があります。

ただし、飲酒運転が過失相殺に影響するため、賠償額は減額されることが一般的です。例として、自転車側の過失が30%、タクシー側が70%と認定されると、請求額の70%のみ支払われる可能性があります。

損害賠償の請求方法

自転車のフレーム修理代については、見積書または修理費用の請求書を準備し、タクシー会社または保険会社へ提出します。

交渉が進まない場合は、簡易裁判所での少額訴訟(60万円以下)を検討することも可能です。証拠としては、事故証明書、診断書、ドライブレコーダー映像、目撃証言などを準備しておきましょう。

弁護士への相談も視野に

事故対応に不安がある場合や交渉に不安がある場合、交通事故に詳しい弁護士へ相談することもおすすめです。

法テラスや市区町村の無料法律相談も活用できます。初回相談無料の弁護士事務所も多くあります。

まとめ:被害者側から積極的に動くことが重要

事故から時間が経過しても相手から連絡がない場合は、タクシー会社と担当刑事へ自分から連絡を取り、交渉の糸口を掴むことが大切です。

飲酒運転であっても、相手側の過失が大きければ損害賠償の一部請求は可能です。まずは修理費用の請求から始め、必要に応じて弁護士や少額訴訟も視野に入れましょう。

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