最近、SNS広告をきっかけにした通信販売トラブルが急増しています。特にInstagramの広告を通じて、思わずサプリや美容商品を注文してしまい、あとから契約内容に不安を感じるケースが目立ちます。今回は、個人情報を入力後に突然SMSが届き、不審なリンクをクリックしてしまった場合のリスクと対処法について詳しく解説します。
サプリの広告ページで個人情報を入力しただけで契約成立?
日本の法律では、通信販売において注文ボタンを押すなどの「申し込みの意思表示」があった場合に契約が成立します。入力フォームに情報を記入しただけで注文完了とはならず、明確な「申込確定」の操作が必要です。
つまり、名前や住所、クレジットカード情報を入力しても、申込確定ボタンを押さなければ通常は契約が成立していないと考えられます。ただし、販売サイトによっては悪質なUI設計(ダークパターン)でユーザーを誤認させるケースもあるため、画面キャプチャなどを残しておくと安心です。
SMSで届いた「登録途中です」メッセージは本物?
SMSで「登録途中です」などのメッセージが届くのは、注意すべき危険信号です。正式な通販業者からであれば、メールでの案内が基本であり、SMS経由でのリンク送信はフィッシング詐欺の手口としても使われます。
また「通知停止のためにURLをクリック」という文言も典型的な誘導文で、アクセスしただけで情報収集やマルウェア感染のリスクもあります。むやみにクリックせず、信頼できる情報元を確認しましょう。
リンクを開いてボタンを押したら何が起きる?
リンクを開いたページで何らかのボタン(例:通知を停止する、手続き完了ボタン)を押した場合、それ自体が「同意」と見なされてしまう可能性があります。トラッキングコードやクッキー、同意取得ロジックが仕込まれているケースがあるため、警戒が必要です。
また、住所やクレジットカード情報が既に入力済みである場合、その情報が送信されている可能性もあるため、早急な対処が求められます。
やばいと感じたら今すぐすべき対処法
まず第一に、クレジットカード会社へ連絡し、利用停止または再発行の手続きを行いましょう。被害が出ていないうちにカード番号の変更を行うことで、リスクを最小限に抑えられます。
次に、SMSで届いたメッセージやリンク、広告ページのスクリーンショットなどを保存し、消費生活センターまたは国民生活センターに相談することをおすすめします。
詐欺かどうか見極める3つのポイント
- 申し込み前に詳細な利用規約や返品条件が確認できない
- SMSでの急な通知やリンク送信
- 広告と実際の契約条件が大きく異なる
これらに1つでも当てはまる場合は、消費者トラブルを想定した行動を取りましょう。
まとめ:SNS広告に潜む通販トラブルから身を守るには
SNSで流れてくる魅力的な広告には、多くの落とし穴があります。入力途中で不安になった場合は、冷静になって画面を保存し、契約の有無を明確にするための証拠を確保しましょう。
少しでも「やばいかも」と思ったら、カード停止・消費者相談を迷わず行動に移すことが大切です。自分の情報は自分で守る意識を持ち、トラブルを未然に防ぎましょう。