インターネットや創作活動が身近になった今、「著作権」をうっかり侵害してしまったというケースは珍しくありません。本記事では、自分で楽しむ目的で作ったアクスタなどが結果的に著作権を侵害していたと気づいたとき、どう向き合い、今後どうすればいいのかを法的・心理的観点から解説します。
まず確認したい:著作権侵害の構成要件とは
著作権侵害とは、著作権者の許可なく著作物をコピー・配布・公衆送信などすることを指します。日本の著作権法では「私的使用の範囲」であれば、ある程度の複製は認められています。
たとえば、自分一人で楽しむために印刷してグッズ化した行為が「販売・公開」目的でなければ、原則として違法性は低いとされる場合があります(ただし権利者がどう捉えるかによって対応が変わる可能性はあります)。
悪意がなかった場合の考慮点
著作権侵害は故意・過失が問われますが、刑事責任や損害賠償に至るかどうかは以下のような要素に影響されます。
- 商用利用していない(販売・配布目的がない)
- 公開されていない(SNS・Web上にアップしていない)
- 自発的に気づき、使用を中止している
こうした条件に該当する場合、著作権者側から厳しい対応がされる可能性はかなり低いと考えられます。
罪悪感に押しつぶされそうなときの対処法
「知らなかったとはいえ、してはいけないことをしてしまった」という自責の念が強すぎると、日常生活に支障が出ることもあります。重要なのは「反省」と「行動の修正」であり、過去を悔やみすぎる必要はありません。
・自分で気づけたことを肯定的にとらえる
・次からルールを守ればよいと切り替える
・信頼できる法律相談窓口で状況確認をする
といった対応で、少しずつ心の安定を取り戻せるようになります。
今後に向けて注意したいこと
著作物を使用する場合は以下の点を意識すると、安心して創作を楽しめます。
- 「フリー素材」や「公式で利用許可された画像・ロゴ」のみ使用する
- ファンアートを描く場合は非営利・公開範囲を限定する
- グッズを作る場合は著作権者のガイドラインを確認する
また、SNSでの発信を控えたり、限定公開設定にすることで、万が一のリスクを減らすことも可能です。
まとめ
著作権侵害に気づいた後に大切なのは、「自分の行為を見直し、今後どうするかを考えること」です。販売目的も公開もない自作アクスタであれば、違法性が高いわけではなく、誠実に対応する姿勢があれば深刻な問題には発展しにくいと考えられます。
過度に思い詰めず、正しい知識を得て、創作活動やファンとしての楽しみを大切にしていきましょう。必要であれば、法テラスや弁護士への無料相談を活用するのもおすすめです。