SNS上で人気の動画や映画、アニメのシーンが無断で投稿されていることは珍しくありません。とくにInstagramのリール機能を利用した著作物の転載は急増しており、その中には著作権侵害に該当する投稿も含まれます。この記事では、違法転載の判断基準や通報の可否、外国人ユーザーによる投稿に対する対応など、知っておくべき知識を解説します。
インスタでの著作権侵害とは?
Instagramに限らず、著作権を持たない第三者が無断で映像・音声・画像を投稿することは、原則として著作権法違反となります。映画・テレビ・F1映像・音楽などは全て著作物であり、「引用」や「私的使用」などの例外に該当しない限り、許可なく掲載すれば違法です。
リール動画でF1の4DX映像が使われており、その内容が公式の配信や許諾を得た投稿でなければ、著作権侵害と見なされる可能性があります。
字幕が日本語である・投稿主が外国人であることは関係ある?
字幕が日本語であることや、投稿者が外国人であるかどうかは著作権侵害の判断とは関係ありません。著作権侵害の有無は、権利者の許可があるかどうかで決まるため、国籍や言語は本質的な要素ではありません。
ただし、動画が日本国内の映画館などで撮影されたものと思われる場合(たとえば東京と書かれている場合)、劇場内での録画は「映画の盗撮の防止に関する法律」にも違反する可能性があり、さらに重い問題となることもあります。
通報してもいい?その手順と注意点
著作権侵害が疑われる場合、Instagramには通報機能があり、ユーザー自身が権利者でなくても報告することが可能です。
- 投稿右上の「…」メニューから「報告する」→「知的財産権の侵害」
- またはInstagramの知的財産権侵害報告フォームから権利者でない第三者としても通報可能
ただし、通報したからといって必ず削除されるわけではありません。Instagram側で調査が入り、違反と判断されればアカウントへの警告・投稿削除・アカウント停止などが行われます。
実際によくあるケースと対応
実例1:映画館で録画したF1映像を字幕付きでアップ → 数日後に削除、投稿者に警告
実例2:海外ユーザーが日本映画のワンシーンをアップ → 通報後数時間で削除。コメント欄で「違法だ」との指摘も影響
実例3:「転載許可あり」と記載があるが、確認不可 → 権利者からの通報により後日削除された
違法転載に気づいたらどうすべきか?
明らかに違法と感じたら、まずはInstagramの通報機能を使って報告を行うのが第一です。仮に自分が著作権者でない場合でも、「違法らしき投稿の存在を知らせる」ことはSNS健全化の一環として重要な行動です。
また、誤認の可能性がある場合は感情的にならず、冷静に状況を判断してから通報することが望まれます。
まとめ
Instagramに投稿されたF1映像や映画館での録画などが、無断転載・著作権侵害に該当する可能性がある場合、通報しても問題ありません。字幕が日本語であっても、投稿者が外国人であっても、侵害の判断に影響はありません。
明確な著作権違反が疑われる際は、正規の通報手順に従って行動することで、SNSの健全な運用に寄与できます。