賃貸アパートのブロック塀に車両が接触した場合、実害がほとんどない場合でも、どのような対応ができるか不安に感じることもあるでしょう。特に、相手の運転手が対物保険に加入していない場合、どのようにして損害賠償を求めることができるのかについて、詳しく解説します。
事故後の最初のステップ
まず、事故が発生した際には、相手の情報をしっかりと把握することが重要です。運転手から自己申告があったとのことですが、事実関係を正確に記録しておきましょう。相手の名前や連絡先、事故の日時など、後で必要になる情報を忘れずにメモしておくことが大切です。
相手の保険が適用されない場合
運転手が対物保険に未加入である場合、相手の保険から賠償を受けることはできません。その場合、損害賠償を請求する方法としては、相手個人に直接請求するか、民事訴訟を起こす方法があります。しかし、実害がほぼない場合（車両の塗料が付いた程度など）では、訴訟費用や時間をかけるリスクと費用対効果を考えると、現実的ではないこともあります。
実害がない場合の対応策
塗料が付いた程度であれば、見た目に問題がなければ、修理をする必要がない場合もあります。しかし、塗料が取れない場合や、後々のトラブルを避けるために、軽微な修理をしておくことも一つの手です。この場合、相手に修理費用を請求することが可能です。修理内容の見積もりを取得し、それに基づいて請求を行うと良いでしょう。
請求方法と注意点
請求を行う際は、以下のポイントに注意しましょう。
1. 修理費用の見積もりを取る
軽微な修理でも、修理工場で見積もりを取得し、その費用を基に請求を行うことが大切です。見積もりを取ることで、正当な金額で請求できることを証明できます。
2. 相手に直接請求を行う
相手に修理費用を請求する際には、書面で請求を行い、相手が支払いに応じない場合の対応方法も事前に考えておくことが重要です。支払いを求める期限や振込先などを明記しましょう。
3. もし相手が支払わない場合
相手が支払いに応じない場合、法的手段に訴えることも考えられます。内容証明郵便を送ることで、相手に法的手段を取る意思を伝えることができます。それでも支払いがない場合、少額訴訟を起こすことも可能です。
まとめ
賃貸アパートのブロック塀に車両が接触した場合、実害が少なくても損害賠償を求めることはできます。相手の保険が使えない場合でも、直接請求を行うことができ、修理費用を請求することが可能です。請求を行う際は、見積もりを取り、書面で請求することを忘れずに行いましょう。もし支払いがされない場合は、法的手段を取ることも考慮に入れておくことが重要です。