自動車事故に遭い、慰謝料の請求を検討している方にとって、どの基準で請求するかは重要なポイントです。特に、自賠責基準と弁護士基準では慰謝料の金額に差があり、事故の状況や怪我の程度によって金額が変動します。この記事では、自賠責基準と弁護士基準に基づく慰謝料の目安について、実際の請求に必要なポイントを解説します。
自賠責基準と弁護士基準の違いとは?
自賠責保険は、交通事故による被害者を保護するための最低限の補償を提供しますが、その金額は法的に定められた基準に基づいています。自賠責基準の慰謝料は、通常、事故の怪我が軽度である場合に適用される金額が低く設定されています。
一方、弁護士基準は、実際の裁判所での判例や交渉に基づいて決まるため、通常は自賠責基準よりも高い金額になります。弁護士を通じて慰謝料請求を行う場合、より高額な慰謝料を受け取る可能性があります。
自賠責基準による慰謝料の目安
自賠責基準では、軽傷の事故に対する慰謝料は、通院回数や治療期間に応じて決まります。通常、通院1回につき4,200円程度が目安となり、軽傷の場合、通院回数が8回程度であれば、慰謝料の総額は約3万〜4万程度になることが多いです。
ただし、自賠責保険には上限が設定されており、慰謝料の支払いに限度があります。このため、事故の状況や相手側の責任の度合いによっては、十分な補償を受けられないこともあります。
弁護士基準による慰謝料の目安
弁護士基準では、通院期間や通院回数に加えて、事故の状況や後遺症の有無などを考慮した上で慰謝料が算定されます。軽傷であっても、弁護士が交渉を行うことで、自賠責基準よりも高額な慰謝料が支払われる可能性が高いです。
例えば、通院8回程度であれば、弁護士基準では約10万〜20万円程度の慰謝料が支払われることが一般的です。実際の慰謝料額は、事故の詳細や怪我の内容によって異なりますが、弁護士基準を利用することで高額な慰謝料が得られる可能性が大きいです。
慰謝料請求にかかる期間
慰謝料請求にかかる期間は、相手保険会社との交渉や、弁護士との打ち合わせにかかる時間によって異なります。一般的に、弁護士を通じて慰謝料請求を行う場合、1ヶ月から3ヶ月程度の時間がかかることが多いです。
また、交渉が長引いたり、保険会社の対応が遅れる場合、さらに時間がかかる可能性があります。そのため、慰謝料請求を開始する際は、事前にどのくらいの期間がかかるかを弁護士と確認しておくことが重要です。
まとめ
自賠責基準と弁護士基準では、慰謝料の金額に大きな差があります。軽傷で通院回数が8回程度であっても、弁護士を通じて慰謝料請求を行うことで、より高額な慰謝料を得ることができます。慰謝料請求には一定の期間がかかるため、事前にどの基準で請求を行うかを弁護士と相談し、適切な手続きを進めることが大切です。