最近「1833」から始まる番号の電話が固定電話やスマホに頻繁にかかってくるという相談が増えています。これらの多くは自動音声による詐欺電話であり、警察庁や消費者庁も注意を呼びかけています。この記事では、その仕組みと安全な対応方法を詳しく解説します。
1833から始まる電話番号とは?
「1833」や「050」「0120」などの番号から始まる電話は、コールセンターや海外からの転送電話で使用されることが多い番号です。特に「1833」は、米国やカナダなどのフリーダイヤル番号を偽装して日本国内に発信しているケースもあります。
自動音声で「重要なお知らせ」「最後通告」「このままだと法的手続きになります」などと不安を煽り、1を押すように促す内容が多く、押してしまうと詐欺業者に直接つながる危険性があります。
電話を取ってしまったときの対応
電話を取ってしまっても、すぐに切るだけで問題ありません。自動音声に従ってボタンを押したり、会話したりすることが最も危険です。発信者に「この番号が有効」と判断され、再び狙われるリスクが高まります。
もし心配な場合は、電話機の「通話履歴」をメモしておき、地元の警察や消費生活センター(188番)に相談しましょう。
留守電にしておくのは効果的?
留守番電話を設定しておくことは、非常に有効な対策です。詐欺電話の多くは自動音声のため、人が出なければメッセージを残すだけで切れます。自分が直接出ないことで、リスクを最小限に抑えることができます。
また、最近の固定電話機には「迷惑電話防止機能」や「番号拒否機能」なども搭載されています。1833などの不審な番号をブロックリストに登録しておくと安心です。
もし会話してしまった・個人情報を話してしまった場合
万が一、名前や住所、銀行口座番号などを話してしまった場合は、すぐに次の対応をとりましょう。
- 最寄りの警察署またはサイバー犯罪対策課に相談。
- 金融機関に連絡し、口座の利用制限を依頼。
- 消費者ホットライン「188(いやや)」に連絡。
詐欺被害は、早期対応によって被害を最小限に食い止められることが多いです。
1833番号を使った詐欺の具体例
最近報告されている手口には以下のようなものがあります。
- 「国税庁」「裁判所」「日本年金機構」などの公的機関を名乗る詐欺。
- 「未払い料金があります」「差し押さえになります」と脅してくる音声。
- 1を押すと海外の詐欺コールセンターにつながるケース。
これらはすべてフィッシング詐欺の一種であり、実在の機関が自動音声で法的通告をすることは絶対にありません。
安全な電話対策のまとめ
- 1833や050などの不明番号には出ない。
- 留守電・ナンバーディスプレイを活用する。
- 迷惑電話防止機能を設定する。
- 警察・消費者センターに情報提供する。
固定電話を使う高齢者を狙うケースも多いため、家族で情報を共有し、詐欺防止対策を徹底しましょう。
まとめ
1833から始まる電話は、高確率で詐欺または迷惑電話です。電話を取ってしまっても、何も押さず・何も話さず・すぐ切ることが最善の対応です。留守番電話を活用し、記録を残して警察や消費者センターに相談することで、被害を未然に防ぐことができます。