バイク事故後の慰謝料はいくらもらえる?通院・後遺障害のケース別解説と請求のコツ

バイク事故による通院やリハビリを経験した場合、「慰謝料がどのくらいもらえるのか」は非常に気になるポイントです。特に入院はせず通院のみだった場合や、指の後遺症が残るようなケースでは、請求額に差が出やすく、適切な知識が必要です。この記事では、通院回数や後遺障害の有無に応じた慰謝料の目安、請求時に注意すべきポイントをわかりやすく解説します。

まず確認すべきは「通院慰謝料」の考え方

慰謝料の中でも「通院慰謝料」は、事故後の精神的・肉体的苦痛に対して支払われるものです。保険会社が提示する金額は任意保険基準であることが多く、弁護士基準(裁判基準)より低い傾向にあります。

たとえば、通院回数20回・期間が6ヶ月未満の場合、任意保険基準では約12万〜18万円が相場です。一方、弁護士基準では通院日数や期間に応じて、20万〜30万円以上となる可能性もあります。

通院20回・リハビリ中心の場合の目安金額

本件のように通院20回前後・リハビリを含む場合、一般的な慰謝料の目安は以下のとおりです。

  • 任意保険基準:12〜18万円程度
  • 弁護士基準:20〜30万円前後

さらに症状固定後に後遺障害が認定されれば、別途「後遺障害慰謝料」も加算されます。

後遺障害がある場合の追加慰謝料

もし「痛みが残っている」「可動域が制限される」といった後遺症が残っており、後遺障害等級の認定(たとえば14級9号など)を受けた場合、後遺障害慰謝料として約110万円(弁護士基準)が別に請求できます。

ただし、等級認定には医師の診断書と自賠責の判断が必要で、内容によっては非該当になるケースもあります。しびれや痛みなど、自覚症状が中心の場合は14級が一つの判断基準です。

慰謝料請求をスムーズに進めるための3つのポイント

  • 1. 診断書・通院履歴をしっかり残す
    通院回数や頻度が記録として残るよう、毎回の診察で痛みや不自由さを具体的に伝えましょう。
  • 2. 後遺障害診断書の作成を依頼する
    症状固定後、後遺症があれば医師に診断書を作成してもらい、自賠責保険へ等級認定の申請を行います。
  • 3. 弁護士に相談してみる
    保険会社との交渉が不安な場合は、交通事故に強い弁護士へ相談すると、より有利な条件での示談が可能です。

初回相談無料の事務所も多いため、気軽に問い合わせてみましょう。

体験談:同様のケースで受け取った金額

事例A:23歳会社員、バイク事故で指の骨折。通院24回(3ヶ月)、後遺障害14級認定→慰謝料合計約130万円(通院30万円+後遺障害100万円)

事例B:21歳学生、リハビリ通院16回、後遺障害なし→慰謝料約15万円(任意保険基準での示談)

まとめ

通院回数が20回程度でも、後遺症が残れば追加の慰謝料が受け取れる可能性があります。慰謝料は「自分から請求して初めて支払われる」性質があるため、しっかりと準備し、適切なアクションを取ることが重要です。

保険会社に任せきりにせず、自分でも相場を把握し、必要なら専門家へ相談することで、納得できる補償を得ることができるでしょう。

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