もらい事故で車を廃車にした場合、保険金はいつ支払われる?手続きと注意点を解説

交通事故によって愛車を失うのは、精神的にも経済的にも大きな負担になります。特に自分に非がない「もらい事故」の場合、補償の流れや保険金の受け取りタイミングが気になる方も多いでしょう。この記事では、廃車手続きと保険金の支払いタイミング、そしてスムーズに補償を受け取るためのポイントについて解説します。

もらい事故とは?基本的な考え方

もらい事故とは、自分に過失がなく相手方の過失によって起きた交通事故のことを指します。この場合、相手の自動車保険(対物賠償保険)で損害をカバーすることになります。

被害車両が修理不能と判断されると、「全損扱い」になり、保険会社が車両の時価額を上限として保険金を支払う仕組みです。

保険金の支払いはいつ?廃車後なのか

保険金の支払いタイミングは「廃車手続きの完了をもって支払い対象とする」ケースが多いです。これは、保険会社が損害額を確定するために、車両が再利用・再販売されないことを確認する必要があるからです。

具体的には、以下の手続きが完了してから保険金が支払われることが一般的です。

  • 事故車両の査定および時価額の確定
  • 廃車証明書など必要書類の提出
  • 所有権移転(ローン残債がある場合)や登録抹消の確認

廃車手続きに必要な書類と流れ

廃車には以下の2種類の方法があります。

  • 一時抹消登録:再登録が可能な状態での登録抹消
  • 永久抹消登録:解体処分を前提とした登録抹消

一般的に保険会社は永久抹消登録を求めることが多く、その際に必要な書類は次の通りです。

  • 車検証
  • 印鑑証明
  • リサイクル券
  • 委任状(ディーラーや廃車業者が代行する場合)
  • 廃車証明書(解体業者から)

相手保険会社との交渉ポイント

もらい事故では、相手保険会社とのやりとりがすべてになります。以下の点に注意しましょう。

  • 事故直後から記録を残す(写真・メモ・会話内容)
  • 時価額の査定に納得がいかない場合、再査定を依頼できる
  • 代車の提供やレンタカー代の補償も交渉可能

また、保険金の入金までに1〜2週間かかることもあるため、代替車の購入予定がある場合はスケジュールに余裕を持ちましょう。

例:実際のケースと支払いまでの流れ

ケース例:Aさんは交差点で信号無視の車に衝突され、愛車が全損。廃車処理を業者に依頼し、永久抹消登録後に保険会社へ廃車証明書を提出。10日後に保険金が振り込まれました。

このように、廃車手続きの完了が保険金支払いの前提になる場合が多いため、手続きをスムーズに進めることが重要です。

まとめ:落ち着いて手続きを進めよう

もらい事故で廃車にする場合、保険金の支払いは多くのケースで廃車手続きが完了してからとなります。必要書類を早めに準備し、保険会社とこまめに連絡を取ることでスムーズな補償につながります。突然のトラブルに焦ることもありますが、確実に一つひとつのステップを進めていきましょう。

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