交通事故後の罰金通知が来ない理由とは?検察対応・示談・裁判の関係性を解説

交通事故を起こしたあと、罰金通知が来ないことに不安を感じる方は少なくありません。特に後ろからの衝突事故など過失が明確なケースでは、処分や手続きが進んでいないと「何かまずいことがあるのでは?」と心配になります。この記事では、罰金通知が届かない背景や、検察の対応・示談・裁判の関係について詳しく解説します。

交通事故の刑事処分の流れ

交通事故を起こした場合、通常は以下のような流れで処分が進みます。

  • 警察による実況見分・取調べ
  • 検察への送致
  • 検察による事情聴取
  • 略式起訴(罰金刑)または不起訴・正式起訴の判断

この流れの中で、検察が起訴を判断した場合には、通常1〜2ヶ月ほどで罰金通知が届くことが多いですが、事故の内容や示談の進行状況によっては数ヶ月以上かかることもあります。

罰金通知が来ない主な理由

罰金通知が届かない理由はさまざまです。以下のようなケースが考えられます。

  • 示談の成立待ち:示談成立が刑事処分に大きく影響するため、検察が判断を保留している。
  • 被害者側の不服申し立て:保険金額に納得しておらず、裁判などで争っている場合。
  • 検察内部での手続きの遅れ:ドライブレコーダーの映像確認などに時間がかかる。

特に検察官が「また連絡する」と言った場合、その後の対応を保留にしている可能性が高く、忘れているわけではないので心配しすぎる必要はありません。

示談が刑事処分に与える影響

交通事故において、被害者との示談成立は不起訴や罰金軽減に強く影響します。逆に、示談が成立していない場合は、処分が重くなることも。

今回のように、被害者が保険金に納得しておらず裁判を検討している場合、示談成立を見届けた上で処分を決めるため、罰金の決定が遅れることは十分にあり得ます。

裁判の予定がある場合の注意点

被害者が民事裁判を起こす可能性があるときは、刑事と民事が別で処理されるため、刑事処分だけが先に進むとは限りません

民事で争っている間に刑事処分が下されると、不利に働くこともあるため、検察は慎重に判断を進めているのです。したがって、裁判の行方次第で処分が変わることも想定されます。

最後の連絡から5ヶ月以上経過している場合

5ヶ月も経っていると不安になるのも無理はありませんが、検察から何も通知がないうちは正式な処分も決まっていない可能性が高いです。

念のため、地元の検察庁や担当者に問い合わせをしてみるのもひとつの方法です。その際は事情を丁寧に説明し、対応状況の確認を依頼しましょう。

まとめ

交通事故後に罰金通知が来ない場合は、示談や裁判の進捗、検察の判断待ちなどが関係していることが多く、必ずしも異常な事態とは限りません。連絡がないからといって焦るのではなく、落ち着いて情報を整理し、必要があれば弁護士や検察庁へ相談することをおすすめします。

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