東京・秋葉原を訪れると、アニメショップや電気街、メイド喫茶などさまざまなカルチャーに触れることができます。しかし、その一角に昔から話題になっている「エウリアン」と呼ばれる存在があるのをご存知でしょうか。初めて訪れる人がトラブルに巻き込まれないよう、事前に知っておくべきポイントをご紹介します。
“エウリアン”とは何か?
「エウリアン」とは、秋葉原などの繁華街で客引きのように声をかけ、アート作品や高額な版画を売る店の販売員を指す俗語です。特に若い男性観光客を狙って、美人なスタッフが親しげに声をかけてくることが多く、一見して危険とは感じにくいのが特徴です。
名前の由来は、彼女たちが語尾に「〜エウ」という言葉をよく使うことからとも、販売する作品の画風が「エウレカ風」だったという都市伝説的な話からとも言われていますが、正確な語源は不明です。
冷やかしで入店しても大丈夫?
結論から言うと、断る意志が強くても「絶対に安全」とは言い切れません。店舗に入ると個室や仕切られたスペースに案内され、販売員から長時間にわたり強引なセールストークを受けることがあります。
たとえば、「今日だけ特別価格」「あなたの感性が素晴らしい」など心理的に購買を促すテクニックが使われることもあり、断りづらい雰囲気になる可能性があります。冷やかしのつもりでも、精神的に疲弊するケースが報告されています。
断る方法とその心構え
エウリアン的な店舗に入ってしまった場合、以下の対処法が有効です。
- 「興味ありません」とはっきり言う
- 相手の話を聞かず、会話を切る勇気を持つ
- 無理に笑顔を見せたり、共感しない
- 不安を感じたらすぐに退店する
また、会話の中で個人情報を伝えたり、署名やサインを求められても、安易に応じてはいけません。署名をもって「契約成立」とみなされることがあるからです。
トラブルに巻き込まれた場合の対応
もし購入してしまい後悔した場合でも、契約から8日以内であれば「クーリング・オフ制度」により契約を無効にできる場合があります。その際は、国民生活センターや消費生活センターに相談しましょう。
また、署名や支払いを強要された場合は、警察に連絡することも選択肢のひとつです。最近ではSNSでの情報共有も進んでおり、店舗名や販売員の特徴などの情報を共有することで、他の人を守ることにも繋がります。
観光を安全に楽しむために
秋葉原は魅力的な観光地ですが、どんな都市にも観光客をターゲットにした商売は存在します。事前に情報を知り、冷静に対応すれば、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。
安心して秋葉原を満喫するためにも、「おかしいな」と思ったら距離を取ることが鉄則です。
まとめ
秋葉原に存在する“エウリアン”は、観光客に強引なセールスを仕掛ける店舗として知られています。冷やかしで入ること自体がトラブルのきっかけになりうるため、避けるのが最善の対応です。もし入ってしまっても、強い意志で断ること、必要に応じて公的機関へ相談することが大切です。