警察の張り込みに使われる車両の種類とは?黒ナンバー軽バンの実態と目的別車両選定

捜査活動の一環として行われる「張り込み」。その際に使用される車両にはどのような特徴があるのでしょうか。一般的には目立たない車が選ばれますが、時には意外なナンバーの車が使用されることも。本記事では、黒ナンバーの軽バンが警察の張り込みに使われる可能性やその理由について解説します。

張り込みに使用される車両の特徴とは?

警察の張り込みで使用される車両には共通の特徴があります。それは「周囲に溶け込む」こと。明らかに警察車両と分かる車では意味がありません。したがって、一般的な乗用車や営業車、軽バンなどが多く使われています。

車種だけでなく、ナンバーや車体の色、車内の様子も含めて不自然さがないように工夫されます。たとえば、車内に書類を積んだり、配達中を装う小道具が置かれていることもあります。

黒ナンバー軽バンが選ばれる理由

黒ナンバーは営業用軽貨物車に交付されるもので、主に宅配業者や工務店などの業務用車両に見られます。こうした車両は街中でもごく自然に存在しているため、張り込みには理想的なカモフラージュになります。

たとえば「エリア内の配達業者のふりをしている車が、実は警察の張り込みだった」というケースもあり得ます。黒ナンバーだからといって警察が使っていないとは限りません。

実例:捜査用車両としての黒ナンバー利用

具体的な例として、特殊詐欺グループの摘発や組織犯罪の内偵調査などの場面で、黒ナンバーの軽バンが現場に停められていたという報告があります。これらの車両は、外観こそ業務車両ですが、内部にはカメラや通信機器が設置されている場合もあります。

また、警察OBによる報道インタビューなどでも「営業用車両を装った張り込みは昔から一般的」と語られることがあります。

黒ナンバー車両の使用は違法ではないのか?

警察が黒ナンバーの車両を使うことに違法性はありません。ただし、自前で取得して運用するのではなく、必要に応じてレンタカー業者や提携業者の車両を借りるケースが一般的です。

つまり、警察が正式な手続きを経て、営業ナンバー付きの車両を“あくまでカモフラージュ目的”で使っていることが多いのです。

見分け方はあるのか?

見分けるのは非常に困難です。ただし、以下のような不自然な特徴が複数見られた場合は注意が必要です。

  • ① 何時間も同じ場所に停車している
  • ② 運転手がずっと車内にいるのに動きがない
  • ③ 車内に多数のアンテナや機器がある

もちろん、これらはすべてが警察の車両とは限りません。不要なトラブルを避けるためにも、無用な詮索は控えることが賢明です。

まとめ:警察は黒ナンバー軽バンも状況次第で使用する

張り込みにおいては、警察はその場の状況に最も適した車両を選定します。黒ナンバーの軽バンも、その「目立たなさ」ゆえに選ばれるケースが十分に考えられます。つまり、警察車両=白ナンバーとは限らないのです。

街中で見かける軽バンの中にも、実は重要な捜査が進められている車両が紛れているかもしれません。法執行の現場は、思った以上に身近なところにあるのです。

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