運転中に「キュルキュル」や「プシュッ」といった聞き慣れない音が聞こえた場合、ドライバーは不安を感じるものです。とくに直前に自転車との接触事故があったとなれば、車両へのダメージの可能性も否定できません。この記事では、異音の種類とその原因、さらに事故後にチェックすべき重要ポイントを解説します。
車から異音がする代表的なパターン
まずは、「キュルキュル」や「プシュッ」といった音がどこから来ているかを分類することが大切です。異音の原因として多いのは以下の通りです。
- キュルキュル音:ベルト類の緩み・劣化、タイヤハウスの干渉
- プシュ音:空気漏れ、サスペンションのエア抜け、ブレーキ系統のエアトラブル
- カタカタ音:アンダーカバーやバンパーのズレ
とくにタイヤ付近やバンパー周辺から聞こえる場合、接触事故の衝撃による部品のずれや摩耗が考えられます。
自転車との事故が与える車への影響
たとえ「自転車との軽い接触」だったとしても、車体の樹脂部やホイールアーチ、ブレーキホース、バンパーステーなどに微妙な損傷を受けている可能性があります。
実例として、以下のようなケースがあります。
実例:自転車のペダルがバンパー下部に接触し、外から見えないバンパー内部の固定ピンが破損。走行時に空気の流れで「プシュ」と音が発生したケース。
実例:タイヤハウス内の泥除けが一部外れ、タイヤと軽く干渉して「キュルキュル」音が出ていた。
異音が発生したときにまず確認すべき点
以下の手順でチェックを行い、問題箇所を特定していくことが重要です。
- エンジンをかけた状態でアイドリング時の音を確認
- 車両の下部(タイヤハウス、バンパー裏)を目視点検
- ボンネットを開け、ベルト類・ホースの緩みや摩耗を確認
- タイヤ周辺に不審な接触跡やパーツのはみ出しがないか確認
ただし素人判断には限界があります。異音が続く場合は早急に点検を依頼しましょう。
整備工場での点検を推奨する理由
事故後は、たとえ一見外傷がなくても、内部パーツの歪みやボルトの緩みが起きている場合があります。これらは走行中のトラブルに繋がる可能性があるため、早めの点検が必要です。
また、事故直後に整備記録を残しておくことで、後日万が一保険会社との交渉が必要になった場合にも有利に働くことがあります。
自転車との事故と修理費用の関係
自転車に過失がある場合でも、物損補償の請求先や修理負担の判断は保険会社が行います。事故証明を取っていること、車両の修理見積を出すことが重要です。
場合によっては、自転車側が加入している個人賠償責任保険から支払いを受けられるケースもあります。
まとめ:異音を放置せず、安全を最優先に
車から異音が聞こえる場合、事故との関連性を疑うのは適切な判断です。とくに自転車との接触事故の後であれば、表面的な損傷が見えなくても、内部のパーツにダメージを受けている可能性があります。安全のためにも、速やかに整備工場で点検を受けましょう。
また、保険の適用や事故証明の記録が残っていれば、将来的な補償トラブルを避けることにもつながります。