運転中、交差点の信号が青から赤に切り替わるタイミングで思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。とくに前方車両が極端に遅いと、自分は青信号で侵入したのに赤信号で抜ける羽目になるケースも。この記事では、信号切り替わり時の法的な取り扱いや、違反と判断されないための具体的対策について解説します。
青信号で進入すればセーフは本当?
道路交通法では「信号が青であれば進入して良い」とされています。ただし、進入=交差点の入口を過ぎた時点で青信号である必要があります。出口時点が赤でも、理論上は違反ではないというのが基本解釈です。
しかし、現場での取り締まりは必ずしも理論通りに行われるとは限りません。警察官が「信号無視」と判断すれば違反として処理されてしまう可能性もあります。
実際に起こったトラブルの例
たとえば、前方車両が制限速度を大幅に下回って進行していたため、自分は青信号で交差点に入ったにもかかわらず、通過時点では赤になってしまったというケースがあります。実際、こうしたケースで交通違反切符を切られたという報告も少なくありません。
このような場合、「前方車両の速度が著しく遅かった」といった事情を後から主張しても、現場での判断が優先されるため、免れるのは難しいケースが多いです。
違反と見なされないための予防策
交差点に進入する際は、信号の残り時間だけでなく、前方車両の速度や流れも加味して判断することが重要です。少しでも交差点内で信号が変わりそうなら、無理せず減速・停止する方が無難です。
また、警察庁の公式情報では、交差点内での通過は「信号機の灯火に従って速やかに」とあります。つまり、青でもゆっくり過ぎると安全義務違反などに問われる可能性も否定できません。
前方車両が極端に遅い場合の対応
前の車が明らかに遅いと感じたら、すぐに車間距離をあけるだけでなく、自分の行動を調整することが重要です。状況によっては、次の信号で待つ選択も必要でしょう。
さらに、ドライブレコーダーを活用しておくと、万が一の際に「前方車両の速度」や「信号の状態」を記録として残せるため、トラブル時の強力な証拠となります。
違反として処理された場合の対処法
納得できない場合は、略式罰金を支払わずに正式裁判を請求する方法もあります。ただし、時間や費用がかかるため、メリット・デメリットを冷静に比較する必要があります。
また、交通違反の相談窓口や弁護士への相談も検討しましょう。法テラスなどを活用することで、無料相談を受けられる場合もあります。
まとめ
信号が青でも、前方の車の遅さなど外的要因で違反扱いになる可能性はゼロではありません。日頃から安全運転を心がけるとともに、交差点通過の際は周囲の状況をしっかり確認しましょう。万が一の事態に備えて、ドライブレコーダーや法律相談の体制も整えておくと安心です。