突然の非通知着信や海外からの電話など、身に覚えのない通信が続くと、「もしかして個人情報が漏洩したのでは?」と不安になるものです。過去にトラブルを経験している場合は、なおさら慎重な対応が求められます。この記事では、個人情報が漏洩している可能性を感じたときにとるべき行動や、今後の予防策について詳しく解説します。
なぜ個人情報が漏洩したと感じるのか
過去に誰かとトラブルがあったり、電話番号や住所を共有した経験がある場合、その相手から情報が漏洩された可能性を疑いたくなるのは当然です。とくに、SNSなどでのやりとりを通じて他人が簡単に情報を得ることができる時代です。
実際に、筆者が相談を受けたケースでは、交際相手とのトラブル後に電話番号が第三者に知られてしまい、非通知や海外からの着信が続いたという例もありました。
個人情報が漏洩したかどうかのチェック方法
まずは情報漏洩が本当に起こっているのかを確認しましょう。以下の方法が役立ちます。
- ネットで自分の名前や電話番号を検索する
- Googleアラートで名前・電話番号を設定して監視
- データ漏洩チェックサイト(例:Have I Been Pwned)を利用
上記を試しても明確な証拠が見つからない場合でも、頻繁に不審な電話がある場合は実際に漏洩している可能性は否定できません。
被害が疑われる場合に取るべき対応
被害が拡大する前に迅速に対応しましょう。以下のような対策が考えられます。
- 電話番号を変更する: 最も効果的な対処法の一つです。
- 携帯キャリアの迷惑電話対策サービスを利用する: ドコモ、au、ソフトバンクなど各社が提供。
- 警察へ相談する: 過去にトラブルがある場合や脅迫めいた内容がある場合は必ず相談を。
特にストーカー規制法や迷惑防止条例などが適用できる可能性があるため、状況に応じて専門の窓口(生活安全課など)に相談するのがおすすめです。
情報漏洩を防ぐために今後できること
これ以上の情報流出を防ぐために、以下のような基本対策を徹底しましょう。
- SNSの設定を「非公開」にする
- 位置情報の共有を停止する
- 知人や友人にも個人情報を軽率に共有しないよう伝える
- 公共のWi-Fiではクレジットカードや住所の入力を控える
また、2段階認証やパスワードの強化など、アカウントのセキュリティも見直すことが重要です。
実際に引っ越しや番号変更が必要なケース
すぐに身の危険を感じるような場合や、すでに自宅に不審な訪問があった場合は、迷わず警察に相談した上で以下のような手段を取りましょう。
- 電話番号の変更
- 引っ越し(居住地の変更)
- 郵便局に「転送サービス」を依頼する
- 住民票の閲覧制限を市区町村に申請する
住民票の閲覧制限制度は、配偶者暴力やストーカー行為などがある場合に活用できます。
まとめ:冷静な行動と継続的な防御策を
個人情報の漏洩に不安を感じたとき、まずは証拠を集め、必要に応じて警察など公的機関に相談することが大切です。同時に、SNSの公開範囲や情報の取り扱い方など、日常の情報管理の見直しも不可欠です。
不安なときこそ冷静に、一つ一つの対処を積み重ねることが、安心した生活を取り戻す第一歩となります。