ジムの月額料金を分割契約で支払おうとした際、「ブラックなのに契約が通った」と驚かれる方が少なくありません。特にオリコ（オリエントコーポレーション）を通じた契約に関しては、その仕組みを正しく理解していないと戸惑うこともあるでしょう。本記事では、信用情報に問題がある場合でもなぜ契約が通ることがあるのか、オリコのサービス形態の違いや与信審査の実態について詳しく解説します。
オリコとは？クレジットとローンの2つの側面
オリコ（オリエントコーポレーション）は大手信販会社で、クレジットカード業務だけでなく、個別クレジット契約（ショッピングローン）や集金代行といった多様なサービスを提供しています。
「クレジット＝カード会社」と思いがちですが、実際には、ローン型契約や口座引き落としの集金代行など、カードを伴わない取引も多く存在します。ジムの分割払い契約はこの「個別クレジット」や「スキーム型引き落とし契約」に該当することがあり、これが信用ブラックでも契約できる理由のひとつです。
ジムの契約形態によって異なる審査のハードル
ジムの会費支払いにおける契約形態には主に以下の2つがあります。
- オリコを通じた個別クレジット契約（分割購入）
- オリコが関与する集金代行（立替払いではなく単純な引き落とし）
前者は基本的に与信審査があり、過去の債務履歴によっては落ちることもあります。しかし、後者はあくまでジムが立て替えるリスクを負わず、引き落としの代行だけをオリコが担う形のため、厳密な審査が行われない場合があります。
このような仕組みであれば、信用情報に事故歴があっても契約が通る可能性は十分にあるのです。
信用ブラックでも通るケースの具体例
例えば過去に自己破産や長期延滞でブラックリスト入りしている人でも、ジムのシステムが「単純な引き落とし契約」であれば通過するケースがあります。なぜなら、オリコが立替金を提供する訳ではないからです。
さらに、契約者の名前ではなく家族名義（例：未成年の子ども名義）で契約されている場合など、状況によっては審査対象が異なることもあります。多くのジムでは親権者としての同意があれば契約可能な場合もあるため、この点も影響しているかもしれません。
「オリコクレジットサービス」とはどの部門か
「オリコクレジットサービス」とは、必ずしもクレジットカードのことではなく、オリコの業務部門のひとつを指す表現として使われていることがあります。実際には、集金代行や加盟店向けクレジットなど、非カード系の契約が多数存在します。
そのため、「オリコと契約している」といっても必ずしもカードの信用審査が通ったという意味ではないのです。
問題があった場合の確認方法と対処法
契約内容や信用情報の扱いについて不安がある場合、以下の方法で確認・対応が可能です。
- 契約書類や申込時の控えを確認し、契約形態（割賦か集金代行か）を明記
- オリコのお客様相談窓口に契約番号を伝え、契約種別を照会
- CICやJICCなど信用情報機関に情報開示請求をして、与信履歴を確認
また、疑問や誤解があるまま契約を続けるのはリスクも伴いますので、早めに正確な情報を得ることが重要です。
まとめ：ブラックでもジム契約が通った理由と注意点
結論として、信用情報に問題があってもジムの契約が通ることはあります。それは契約の種類が「分割購入」ではなく「引き落とし代行」であったり、厳密な審査がない部門を通していた可能性があるからです。
とはいえ、あくまで契約内容や今後の支払い義務は続きます。契約時の情報を確認し、万一疑義があれば必ず専門機関に相談しましょう。