LINEスタンプの制作・販売は、個人でも手軽に収益化できる手段として人気があります。しかし、著作権フリーの画像や「いらすとや」などのフリー素材を利用する際には、法律上のリスクや制約に注意が必要です。この記事では、画像素材の利用に関するポイントをわかりやすく解説します。
「著作権フリー」とはどういう意味?
「著作権フリー」とは、著作権が完全に放棄された状態ではなく、著作権者が一定の条件のもとで使用を許可していることを指す場合が多いです。商用利用可と書かれていても、再配布や改変、販売が制限されていることがあります。
例えば、ある素材サイトでは「商用利用可」と明記されていても、「スタンプやグッズとしての販売は禁止」と明記されていることもあります。利用規約を確認せずに使用すると、著作権侵害になる可能性があります。
「いらすとや」の素材でLINEスタンプは作れる?
「いらすとや」の素材は非常に多くの人に利用されていますが、利用規約によりLINEスタンプなどの販売目的での使用は禁止されています。
公式の利用規約にも「スタンプやLINE着せかえなどの配布・販売は禁止」と明記されています。つまり、いらすとやの素材をそのまま使ってLINEスタンプを販売することは明確にNGです。
著作権侵害になるリスクとその影響
利用規約を無視して素材を使うと、著作権侵害として警告を受けたり、販売停止、法的措置を取られることがあります。たとえ無料素材でも、利用方法が契約違反であれば、損害賠償請求の対象になることもあります。
LINEスタンプは審査がありますが、すべての著作権チェックが行われるわけではないため、審査通過=合法ではありません。後から権利者に指摘されることもあります。
安全にLINEスタンプを作るには
安全にLINEスタンプを作るには、以下の方法がおすすめです。
- 自分で描いたイラストを使用する
- 商用利用・販売可能と明記された素材を使い、ライセンス条件を遵守する
- 有料のストックイラストサービス(例:Adobe Stock、PIXTAなど)で、スタンプ利用可能なライセンスの素材を選ぶ
また、素材の利用に不安がある場合は、利用前に素材提供者に確認を取るのも良い方法です。
素材ライセンスの読み方のポイント
素材を使用する際に確認すべき主な項目は以下のとおりです。
- 商用利用可かどうか
- 改変可かどうか
- 販売可かどうか(グッズやLINEスタンプに該当)
- クレジット表記の要否
- 二次配布の可否
このような点を丁寧にチェックすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。
まとめ
著作権フリーや無料素材でも、LINEスタンプの販売に使用する場合には利用規約を厳密に確認する必要があります。「商用利用可=販売可」ではない点に注意しましょう。違反するとLINEスタンプが削除されたり、著作権者から法的措置を受ける可能性もあります。安心してスタンプ制作を楽しむためにも、自作イラストか販売OKの素材を選び、正しく利用しましょう。