インターネット通販の利用者が増えるなかで、詐欺サイトによる被害報告も後を絶ちません。商品が届かない、連絡が取れない、そもそも存在しない事業者だった——そんな被害に遭った場合の対処法を知っておくことは、被害の拡大防止や回復に直結します。
詐欺サイトで購入してしまったと気づいたら最初にすべきこと
まずは、支払い方法を確認しましょう。クレジットカード・銀行振込・コンビニ払いなど支払い手段によって取れる対応が異なります。
たとえば、クレジットカードであれば不正利用の可能性もあるため、カード会社にすぐ連絡して利用停止やチャージバック（支払い取消）申請を行いましょう。
銀行振込やコンビニ払いだった場合
銀行振込の場合は、振込先口座の金融機関に連絡して「詐欺の可能性がある取引なので凍結してほしい」と伝えることが第一です。凍結されれば、他の被害者の救済にもつながります。
また、警察にも被害届や相談を出すことで、口座の追跡や捜査が進む可能性があります。警察署には、遅い時間帯でも受付している「当直」があるため、夜間相談も可能です。
詐欺サイトの典型的な特徴
- 異常に安い価格設定
- 会社情報や特商法表示が不完全・虚偽
- 支払い方法が銀行振込限定
- 日本語が不自然・表記ミス多数
- ドメインが「.xyz」「.shop」「.top」など不審
今回の「jambo.throntek.shop」も、詐欺サイト判定データベースに複数登録されているため、十分に注意が必要です。
消費者センターや公的機関への相談
一人で抱え込まず、消費者ホットライン（188）へ相談を。地域の消費生活センターに繋がり、被害回復のための助言や、詐欺サイトの通報も可能です。
あわせて、警察庁のサイバー犯罪相談窓口も利用できます。ネット詐欺に強い専門部署が対応している場合もあります。
今後のために覚えておきたいネット通販のチェックポイント
被害に遭わないためには、次のような点に注意しましょう。
- URLが「https://」から始まっているか
- 電話番号が記載されており、実在確認ができるか
- 住所や法人名を検索して信頼性を確認
- 口コミ・評判サイトでの情報収集
- あまりに安い場合は詐欺の可能性を疑う
まとめ
詐欺通販サイトで購入してしまった場合でも、すぐに正しい対応を取ることで被害の拡大を防げる可能性があります。まずは支払い方法に応じた対応、そして消費者センターや警察への相談を行いましょう。大切なのは、泣き寝入りせずに「動くこと」です。今後のリスクを防ぐためにも、サイト選びの基準を見直して安全なネットショッピングを心がけましょう。