新しい電話番号なのに詐欺電話が?知らぬ間に個人情報が流出する仕組みと防止策

新しい電話番号を取得して間もないのに、まるで自分の個人情報がすでに知られていたかのような詐欺電話がかかってくるケースがあります。今回は、なぜそうしたことが起きるのか、そして対策としてどんな方法があるのかを詳しく解説します。

再利用された電話番号のリスクとは?

日本では電話番号が「リサイクル」されることがあります。前の所有者が解約した番号が、一定の期間を経て再度他人に割り当てられる仕組みです。

例えば、前の利用者が何らかの会員登録や契約に使っていた場合、業者のデータベースにはその番号と名前が残ったままであることがあり、それが詐欺業者に流出することもあります。

なぜ自分の名前まで知られているのか?

電話番号だけでなく、携帯電話の契約時に登録した氏名が、何らかの手段で詐欺業者のリストと結びつけられる可能性もあります。以下のような経路が考えられます。

  • 前の番号利用者の情報と混同された
  • SNSやネット通販などで電話番号を登録した際、情報が漏洩した
  • フィッシングサイトなどに誤って情報を入力した

つまり、新番号であっても、自分の名前と電話番号が何らかのルートで紐付いた可能性があるのです。

詐欺電話を防ぐ現実的な方法

完全に詐欺電話を防ぐことは難しいですが、以下の対策でリスクを大幅に減らすことが可能です。

  • 迷惑電話フィルターアプリを導入(例:Whoscallやトビラシステムズ)
  • 着信拒否設定を活用(非通知・特定番号)
  • 個人情報を登録するサイトは慎重に選ぶ
  • 電話帳アプリやSMSフィルターの設定強化

特にスマートフォンには、迷惑電話データベースと連動するセキュリティ機能も充実しているため、積極的に活用しましょう。

060番号を取得すれば安心か?

060から始まる番号は、M2M通信(IoT機器用)や一部新しい通信サービスで使用されるものであり、現在は個人利用としては一般的ではありません。

また、番号の頭が何であれ、詐欺業者は無作為にかけてくることもあるため、060番号=安全というわけではありません。ソフトバンク系の新サービスで提供されている場合もありますが、対策としては不十分です。

個人情報の取り扱いと今後の対策

このような詐欺を根本的に防ぐには、情報がどこで漏れているのかを意識する必要があります。以下の行動が効果的です。

  • 不要な会員登録をしない
  • パスワードやSMS認証のセキュリティ強化
  • 古いアカウントやサービスは削除

また、怪しい電話が来た場合は、個人情報を口にせず、すぐに切るようにし、必要であれば消費者センターなどに相談しましょう。

まとめ:電話番号はリセットされても情報の連鎖は続く

新しい電話番号を取得しても、詐欺電話がかかってくる可能性は残ります。それは過去の利用者の履歴や自分の個人情報の漏洩が原因であることが多いのです。

重要なのは、詐欺に遭わないための心構えと具体的な防止策です。情報の管理とセキュリティ対策を徹底し、少しでも被害に遭うリスクを減らしましょう。

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