脱毛クリニック契約後のキャンセルは可能?クーリングオフ制度と正しい対応法を解説

脱毛サロンや医療脱毛クリニックで契約をした後、冷静になって「やっぱりキャンセルしたい」と思うことは少なくありません。特にカウンセリング当日にその場の雰囲気で契約してしまった場合、後悔する方も多いです。今回は、そうしたケースにおける正しい対応法と法的な保護制度について解説します。

脱毛契約はクーリングオフの対象になるのか?

結論から言えば、一定の条件を満たす場合、脱毛契約もクーリングオフの対象になります。具体的には以下の通りです。

  • 契約期間が1ヶ月を超える
  • 契約金額が5万円を超える
  • 契約から8日以内である

今回のケースでは、契約金額が20万円、契約から3日以内ということで、クーリングオフの対象となる可能性が高いです。

支払い方法による違いと前払い金の扱い

支払い方法にかかわらず、クーリングオフ制度は適用されます。クレジット契約であっても、現金前払いであっても、制度の対象です。今回PayPayで支払った会員料・前金10,500円も含めて、原則として全額返金が求められます。

ただし、事業者が「すでに役務提供(施術など)をした」と主張する場合は、返金額が減ることがあります。

キャンセルはまずどこへ連絡する?

クーリングオフの適用を希望する場合は、書面または電磁的記録(メールなど)で通知するのが原則です。電話のみでの口頭連絡は証拠が残りにくいため、控えましょう。

通知には以下の情報を含めてください。

  • 契約日
  • 契約者氏名
  • 契約内容(例:全身脱毛20万円コース)
  • クーリングオフを希望する旨

トラブル時はどこに相談すればいい?

もしクリニック側が返金に応じない場合や対応が不誠実な場合、国民生活センター(消費者ホットライン 188)に相談しましょう。早めの相談がトラブル解決の近道です。

また、契約書や領収書、やり取りのメールなどはすべて保存しておき、証拠として使えるようにしておくと安心です。

実際の対応例:冷静になってからキャンセル成功

ある女性は、カウンセリング当日に20万円の脱毛契約を交わし、1万円をその場で支払ったものの、翌日に不安になり、書面でクーリングオフを申し入れました。その結果、全額返金され、トラブルもなく解約完了したとのことです。

このように、契約後すぐであれば冷静に対応することで負担なく解約できる可能性があります。

まとめ:まずは冷静に手順を確認し、書面で対応を

脱毛クリニックの契約後に後悔した場合、クーリングオフ制度の利用を第一に検討しましょう。電話ではなく書面やメールで通知し、記録を残すことが大切です。

支払い済みの費用も基本的には返金される仕組みですので、焦らず法的な権利を活用してください。

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