右直事故の過失割合とは?直進車と右折車の責任を詳しく解説

交差点でよく見られる「右直事故(うちょくじこ)」は、交通事故の中でも頻度が高く、過失割合の判断が重要になります。この記事では、青信号で直進中の車両と、対向車線から急に右折してきた車との事故における責任の考え方について、具体的な実例を交えてわかりやすく解説します。

右直事故とは?基本的な構造を理解しよう

右直事故とは、交差点において直進車と右折車が交差する際に発生する衝突事故のことです。直進車と右折車の進行方向が交差するため、タイミングが悪ければ衝突しやすくなります。

通常、交通ルール上は直進車が優先されており、右折車は対向車線の直進車が通過するのを待つ義務があります。

過失割合の一般的な目安

右直事故において、基本的な過失割合は直進車:右折車=20:80とされます。ただし、これはあくまで基準であり、具体的な状況によって修正されることがあります。

たとえば、直進車が速度超過をしていたり、信号無視をしていた場合は、直進車側の過失が増える可能性があります。一方で、右折車が信号無視や不注意なタイミングで右折した場合には、右折車側の過失が増える傾向があります。

今回のケースに近い実例

「直進車が青信号で進行中、対向車線から急に右折してきた車と衝突」したという場合、基本的には右折車が安全確認義務を怠ったとされ、右折車の過失が大きくなります。

実際の裁判例でも、直進車に大きな速度超過や脇見運転などの過失がない限り、直進車の責任は20〜30%程度にとどまることが多いです。

事故後にすべき対応と注意点

事故直後は警察に通報し、必ず「人身事故」として扱ってもらうことが重要です。また、医療機関で診断書を取得し、身体の状態を記録することも大切です。特に足の骨折などの重大な怪我は、保険金請求や示談交渉において重要なポイントとなります。

また、事故現場の証拠(ドライブレコーダー映像、防犯カメラ、目撃者の証言)を確保することで、過失割合の交渉が有利になります。

保険会社との交渉のポイント

多くの場合、保険会社は初期対応として定型的な過失割合を提示してきます。納得がいかない場合は、交通事故に詳しい弁護士や交通事故紛争処理センターを活用するのも選択肢です。

また、被害者である場合は「弁護士費用特約」が使えるかどうか保険内容を確認してみてください。費用の心配なく交渉を有利に進めることができます。

まとめ:直進車が優先されるのが基本

右直事故では、原則として右折車が優先順位を無視している場合が多く、責任も重くなる傾向があります。青信号で直進していたにも関わらず右折車が急に進路を塞いできた場合、基本的には右折車の方が高い過失割合を負うことになります。

事故直後は冷静に対応し、証拠や診断書の確保を忘れずに。必要に応じて法的なサポートを受けることで、適正な過失判断と補償を受けることができるでしょう。

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