ある日突然、知らない電話番号からの着信を調べてみたら「闇金業者だった」という体験は、決して珍しいものではありません。自分は一切お金を借りていないのにどうして?と不安になる気持ちはもっともです。この記事では、そんなときに取るべき冷静な対応と、今後の身を守るための対策について詳しく解説します。
闇金からの着信があった場合の正しい対応
まず結論から言うと、闇金からの着信は絶対に応答しないことが鉄則です。折り返してしまうと、あなたの電話番号が「連絡が取れる有効な番号」として認識され、さらに執拗な勧誘や他の業者への情報転売につながるおそれがあります。
着信があっただけで借金の義務が発生することは一切ありません。焦らずに通話履歴を削除し、番号を着信拒否に設定しておきましょう。
なぜ闇金から電話が?電話番号流出の可能性
闇金業者があなたの電話番号を知っていた理由として、以下のような可能性が考えられます。
- 懸賞サイトやアンケートに登録した個人情報が流出した
- 過去に利用したサービスの情報が転売された
- ランダム発信(無作為に番号にかける手口)
「自分は何もしていない」と思っていても、SNSの登録情報やネットショッピング履歴などからも情報が漏れる可能性があるため、今後は個人情報の取り扱いに一層の注意が必要です。
実際にあった闇金トラブルの事例
ある主婦の方が経験したケースでは、「当選しました」といった内容の電話があり、軽い気持ちで応答したところ、個人情報を巧みに聞き出され、翌日には他の業者からも電話が殺到したという報告があります。
別のケースでは、学生がアルバイト募集のLINEに登録しただけで闇金とつながってしまい、勝手に振り込まれた金額の「返済」を求められるという被害も。
闇金からの連絡を防ぐためにできること
被害を未然に防ぐには、次の対策が有効です。
- 知らない番号には出ない・折り返さない
- 迷惑電話ブロックアプリ(例:Whoscallなど)を活用する
- 不要な会員登録を避ける
- 個人情報をネット上に公開しない
特に「050」や「070」「080」の番号で始まる着信には注意が必要で、調べてみて不審な業者とわかったら即ブロックしましょう。
万が一しつこく連絡がある場合の相談先
闇金からの連絡が継続する、あるいは実際に被害に遭った場合は、早急に以下の機関へ相談しましょう。
特に金銭を一度でも受け取った場合は、すぐに返金せず専門家に相談するのが重要です。
まとめ|「知らない番号=無視」が鉄則。冷静な対処で安全を守る
知らない番号からの着信が闇金業者だったとしても、電話に出ていなければ問題はありません。大切なのは、安易に応答や折り返しをしないこと、そして必要であれば早めに相談機関に頼ることです。
一度でも「反応した人」の情報は業者間で共有される可能性があるため、自衛の意識を持ち、冷静に対応することが自身と家族を守る鍵となります。