旅行や出張先などで利用することの多いレンタカー。もしも事故を起こしてしまった場合、特に軽微な物損事故であっても、正しい対応と補償の理解が必要です。本記事では、レンタカー事故後に取るべき行動と、補償・保険の流れについてわかりやすく解説します。
事故直後にやるべき3つのこと
まず、事故を起こしてしまったら冷静に以下の対応を取りましょう。
- ①警察へ通報:どんなに軽い事故でも、警察への届け出は必須です。事故証明がないと保険適用に支障が出ます。
- ②相手方との連絡先交換:相手がいる場合は、氏名・連絡先・車両情報などを丁寧に交換しておきましょう。
- ③レンタカー会社への連絡:速やかに契約先のレンタカー会社に事故報告を行い、今後の指示を仰ぎます。
上記の対応を行うことで、後のトラブルを防ぐことができます。
保険加入内容によって異なる補償範囲
レンタカー会社では、基本的に対人・対物・車両保険が含まれたプランを用意しています。「安心Wプラン」や「免責補償プラン」などがそれにあたります。
たとえば、「安心Wプラン」に加入していれば、免責金額やノンオペレーションチャージ(NOC)もカバーされるケースが多く、自己負担が発生しにくくなります。
とはいえ、プラン内容は会社により異なるため、契約時の内容確認が重要です。
その後の対応と保険会社の動き
事故報告後、レンタカー会社が保険会社との連携を開始します。通常は以下の流れです。
- レンタカー会社が事故内容を保険会社に報告
- 保険会社が相手方とのやりとりや示談交渉を開始
- 修理費用や補償額の確認・決定
この間、運転者は追加で情報提供や現場写真の提出を求められることがあります。
例外や注意点:安心プランでも自己負担が発生することも
以下のような場合は、安心プランに加入していても自己負担が発生することがあります。
- 明らかな過失:飲酒運転や法令違反による事故
- 契約違反行為:契約者以外の運転など
- 報告義務違反:警察やレンタカー会社への報告を怠った場合
また、レンタカー会社によっては、修理期間中の代車費用を請求するケースもあるため、契約書をよく確認しましょう。
実際の例:安心プランでほぼ全額補償されたケース
あるユーザーは、旅行先で駐車中にポールに接触しバンパーを破損しましたが、「安心Wプラン」に加入していたため、免責金額0円・NOCも免除で自己負担ゼロで済んだと報告しています。
逆に、報告を怠って保険が適用されなかったというケースもあるので、正しい手続きが大切です。
まとめ:慌てず冷静に、保険内容の確認がカギ
レンタカーで事故を起こしてしまっても、落ち着いて対処すれば大きなトラブルにはなりません。警察・レンタカー会社への報告を速やかに行い、加入している保険内容を確認することが第一です。
「安心Wプラン」などの補償があれば、多くのケースで自己負担は軽減されるため、事前の加入は強くおすすめします。事故後の正しい対応を知っておくことで、安心してレンタカーを利用することができます。