ノートパソコンの不具合に対して修理を依頼した際、想定以上の高額な請求や不審な説明を受けた経験がある方は少なくありません。特に、修理業者や家電量販店に対する不信感を持つケースも多く、トラブルは全国的に発生しています。本記事では、こうしたトラブルに巻き込まれた場合の適切な対処法を解説します。
「正規品ではない」と言われたときに確認すべきこと
パソコンを購入したときに付属していたACアダプターが「非正規品」と言われた場合、その根拠を明確に確認しましょう。製造元や販売元の刻印、シリアルナンバーが残っていれば、正規品かどうかをメーカーに問い合わせることで確認が可能です。
仮に正規品であるにも関わらず「非正規品だから対応不可」と一方的に決めつけられた場合、その対応は消費者保護の観点から問題があります。
ACアダプターやバッテリー交換における費用の相場
ノートパソコンの修理費用は、故障の内容にもよりますが、以下のような相場があります。
修理内容 | 目安費用 |
---|---|
ACアダプター交換 | 3,000~8,000円 |
バッテリー交換 | 8,000~15,000円 |
マザーボード修理 | 20,000~40,000円 |
明確な説明なしに5万円弱を請求された場合、明細書を取り寄せて内訳を確認しましょう。
不審な対応があった場合の初期対応
まずは「修理報告書」「見積書」「請求書」のコピーを確保し、やりとりの記録(メールやメモ)も保存しておきましょう。それらを元に、客観的に矛盾点や不明瞭な点を整理できます。
また、「元と同じ製品が戻ってきた」「説明された不具合と合致しない」などの状況があれば、証拠写真を撮っておくと後の対応に役立ちます。
どこに相談すべきか:消費生活センターと弁護士の役割
全国の消費生活センターでは、修理トラブルや不当な請求に関する相談を無料で受け付けています。業者との交渉においても、センターが間に入ってくれることがあります。
さらに損害額が大きい、または対応が悪質な場合は、弁護士に相談するのも有効です。弁護士費用が気になる場合は、法テラスの無料相談も利用できます。
支払った後でも返金は可能?
一度支払いを済ませてしまった場合でも、「説明に虚偽があった」「必要のない修理をされた」と証明できれば、返金を求めることは可能です。消費者契約法では、不当な勧誘や説明があった場合の契約取消しを認めています。
また、クレジットカード払いをしている場合は、カード会社を通じたチャージバック(支払い取消し)手続きも検討できます。
まとめ:泣き寝入りせず、まずは事実を整理し相談を
不審な高額請求や強引な対応を受けた場合、まずは冷静に証拠を整理し、消費生活センターなどの専門機関に相談することが重要です。正当な根拠がない費用請求は、返金や謝罪を求めることができる可能性があります。
「おかしい」と感じたら、ひとりで抱え込まずに、国民生活センターや弁護士といった第三者の力を借りて、納得のいく解決を目指しましょう。