夜間に対向車からのハイビームによる嫌がらせを受けた経験がある方は意外と多く、その中には危険運転や嫌がらせ目的で悪質なものも存在します。この記事では、そうした状況に直面した場合にどこに相談すれば良いのか、そして安全を守るためにできる対応策や証拠の取り方について詳しく解説します。
なぜハイビームの嫌がらせが起きるのか?
一般的にハイビームは暗い道路での安全確保のために使用されますが、対向車や前方車両がいる場面ではロービームに切り替える義務があります。
しかし一部のドライバーが意図的にハイビームを使い、対向車を妨害するケースがあり、これは立派な迷惑行為であり、事故に繋がる危険な行動です。
まずは警察の対応:交通課と生活安全課の違い
このような事案を最初に相談するのは警察署の交通課が一般的です。ただし、交通課が対応しきれない、または軽視されるような対応をされた場合は、生活安全課に相談するという手段もあります。
生活安全課は嫌がらせやストーカー行為を担当しているため、繰り返しの悪質な行動であればこちらの管轄になることがあります。
証拠がある場合は強力な武器になる
ドライブレコーダーで録画された映像や、日時・場所・状況の記録などは非常に有効な証拠になります。相談時にはこれを提示することで、警察の対応が大きく変わる場合があります。
録画データをDVDやUSBメモリに保存し、持参するのが望ましいです。また、口頭での説明だけでなく、時系列にまとめたメモも用意すると説得力が増します。
警察以外の相談先とは?
- 県や市の消費生活センター:交通以外の嫌がらせや迷惑行為の相談も可
- 国民生活センター:全国規模で相談対応
- 法テラス:無料で法的アドバイスが受けられる
- 地元自治体の防犯協会:地域安全に関する窓口があることも
また、埼玉県の場合は「埼玉県警相談センター」へ直接通報する方法もあります。埼玉県警公式サイトで詳細を確認できます。
事後対策:同じ状況を繰り返さないために
今後の同様の被害を防ぐためにも、夜間運転時は高性能なドライブレコーダーを活用し、ハイビームを受けた時間や場所を記録しておくことが大切です。
また、万一事故が起きた際の証拠としても役立つため、前方・後方両方の録画が可能なモデルがおすすめです。
まとめ:軽視せず冷静に対処を
夜間のハイビームによる嫌がらせは、重大な事故を誘発する可能性のある行為です。最初の相談で対応が不十分でも、他の部署や機関に正しくアプローチすれば解決に近づけます。
証拠を整え、適切な窓口を利用し、決して泣き寝入りせずに冷静に対処しましょう。安全な運転環境は、すべてのドライバーの権利です。