日常生活の中で、財布の中にあった硬貨が変形してしまっていた、という経験は意外と多くの人にあるのではないでしょうか。自動販売機やレジで使えなくなった曲がった硬貨は、そのままでは流通に適さないため、正規の方法で交換する必要があります。この記事では、そんな硬貨をどこでどう交換すれば良いのか、わかりやすく解説します。
曲がった硬貨は使える？使えない？
軽度な変形であれば、一部の販売機などでは受け入れられることもありますが、基本的に変形硬貨は「使用不可」と判断されることが多いです。特に大きく曲がったり、表面が削れている場合は、自動釣銭機やATMでのトラブルの原因になるため、流通には適しません。
そのため、適切な交換手続きを通じて、正規の通貨に取り替えることが推奨されます。
交換の窓口はどこ？最も確実なのは「日本銀行代理店」
曲がった硬貨の交換は、日本銀行または日本銀行の代理を務める一部の金融機関で受け付けています。都市銀行（例：みずほ銀行、三井住友銀行など）や地方銀行の本店・支店に持ち込むことで対応してくれます。
一方、郵便局や農協（JAバンク）では基本的に対応していないか、対応が非常に限定的であるため、あまりおすすめできません。
交換手続きの流れと必要なもの
交換手続きは非常にシンプルです。本人確認書類は不要で、変形した硬貨をそのまま持参するだけで手続きが可能です。硬貨の枚数が多い場合は、事前に連絡をしてから訪問するとスムーズです。
なお、変形がひどく、額面や真正性が確認できない硬貨は、一部または全額の交換ができないこともあります。
硬貨の損傷程度によって交換額は変わる
日本銀行のガイドラインでは、額面の2分の1以上が判別可能な場合は全額交換、それ未満は交換対象外または額面の半額での対応となります。つまり、状態次第で受け取れる金額が変わるため、硬貨の状態をできる限り保って持ち込むのが理想的です。
例えば、100円硬貨のうち明らかに半分以上が損傷していなければ、100円と交換可能ですが、文字や模様の判別が困難であれば拒否される場合もあります。
まとめ：硬貨が曲がったら金融機関へ持参を
財布の中の変形した硬貨、放置せずに正規の交換手続きを行えば、再び使えるお金として活用できます。郵便局や農協では対応が限定的なため、都市銀行や地方銀行の窓口が最も確実です。
急を要さない場合は、最寄りの日本銀行代理店に相談してみるとよいでしょう。正しい知識で安心して対応することが、資産を無駄にしない第一歩です。