スマホ通話しながら運転している車を見かけたら通報すべき?ドラレコ映像の活用と警察の対応について解説

交差点で対向車を見たとき、運転手がスマホを耳や首に挟んで通話していた──そんな場面に出くわした経験はありませんか?スマートフォンのながら運転は、法律で禁止されている危険行為です。では、実際にその様子をドライブレコーダーが記録していた場合、警察は通報に対応してくれるのでしょうか?この記事では、スマホ通話運転の違法性、通報方法、警察の対応の実際について詳しく解説します。

スマホを使いながらの運転は道路交通法違反

道路交通法第71条5の5では、「自動車等の運転中に携帯電話等を使用すること」が禁止されています。特に、手で保持して通話する行為は違反行為として厳しく罰せられます。違反が確認されると、以下のような罰則があります。

  • 違反点数:3点(保持通話の場合)
  • 反則金:普通車の場合 18,000円
  • 状況によっては「交通の危険」と判断され、6点減点+即免許停止もあり

つまり、事故が起きていなくても、通話そのものが違反対象になるのです。

ドラレコ映像は証拠になる?

ドライブレコーダーに録画された「スマホを耳に当てている」「操作している」などの様子は、通報時の有力な証拠になり得ます。画質が明確でナンバーがはっきり映っている場合は、警察に提出することで調査に活用されることがあります。

ただし、警察が実際に動くかどうかは、以下の点が判断材料になります。

  • 違反の瞬間が明確に映っているか
  • ナンバーと車種が判別できるか
  • 明らかな危険運転であるか(蛇行、急ブレーキなど)

つまり、「首にスマホを挟んでいたように見えた」だけでは不十分なこともあります。証拠力を高めるためには、録画時間や状況説明を具体的に記録しておくことが大切です。

実際に通報するとどうなる?警察の対応とは

ドライブレコーダーの映像と共に通報する場合、警察は「危険運転通報」として受付けます。通報先は最寄りの警察署または運転者所在地を管轄する警察署です。以下の流れが一般的です。

  1. 警察に電話(または交番・警察署に持ち込み)
  2. 日時・場所・車両情報・状況を伝える
  3. ドラレコ映像を見せて違反内容を説明
  4. 警察が調査するかどうかを判断

通報が多数寄せられていたり、明確な違反が記録されていれば、警察が本人を呼び出して注意または処分を行うこともあります。

事故が起きていない場合でも通報するべき?

事故が起きていないからといって見逃していいわけではありません。未然に事故を防ぐために、通報は有効な手段です。スマホ通話運転は本人に悪気がなくても、重大事故を引き起こす可能性があるため、警察も状況に応じて動く姿勢を見せています。

通報によって、警察が巡回強化や該当車両の特定、警告の実施を行うことで、地域の交通安全につながることもあります。

通報時の注意点とマナー

正義感からの通報であっても、次の点には注意しましょう。

  • 通報者の氏名・連絡先を求められることがある(匿名通報ができない場合も)
  • 誹謗中傷や私的制裁を目的とした通報はNG
  • 証拠映像の改ざんや誇張は信頼を失う要因に

あくまで冷静に、「事実に基づく通報」として届けることで、警察の対応もスムーズになります。

まとめ:事故が起きていなくても、通報は可能

スマホ通話しながら運転している車を目撃し、その様子がドラレコに記録されている場合、通報は可能であり、警察が調査に動く可能性もあります。事故が発生していなくても、違反行為として取り締まりの対象となることを覚えておきましょう。

交通安全を守るためにも、「見て見ぬふり」ではなく、適切な通報と冷静な行動が社会全体の事故防止につながります。

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