インターネット上にはさまざまな出会い系サイトがありますが、中には利用者の不安につけ込んで不当な請求を行う悪質な業者も存在します。この記事では、「有料ポイントを支払ったのに請求が続く」「違約金を請求された」といったケースにどう対応すべきか、法律の観点と実例を交えてわかりやすく解説します。
出会い系サイトにまつわる典型的なトラブルとは
近年、「無料登録」と謳いながらポイント消費を強要する出会い系サイトが増えています。利用者がうっかり有料サービスに踏み込んでしまい、その後も架空請求や執拗な督促が続くケースが後を絶ちません。
特に「ハニートーク」など、過去に相談例が複数報告されているサイトについては、消費生活センターや国民生活センターへの相談実績もあります。
「払ったのにまだ請求される」場合の法的なポイント
消費者契約法や民法上、契約内容が不明確または誤認による同意であれば無効とされる場合があります。また、請求に法的根拠がなければ支払う必要はありません。
一度金銭を支払った場合でも、以降の請求については必ず「契約の根拠」や「料金体系」「利用履歴の詳細」を求め、相手が開示できない場合は詐欺的請求の可能性が高いと判断できます。
違約金請求の電話やメールにどう対応すべきか
電話での請求や脅し文句には一切対応せず、記録を残すことが重要です。録音や通話履歴、SMS・メールの保存を行いましょう。
加えて、着信拒否設定や、スマートフォンアプリでのブロック機能の活用も推奨されます。消費者庁のサイトでも、トラブル対策について詳しいガイドが掲載されています。
具体的な相談先と無料のサポート窓口
まずは、最寄りの消費生活センター(188番)に電話相談しましょう。無料でアドバイスを受けられ、悪質な業者についての情報も共有されています。
また、国民生活センターも各種トラブルの相談を受付中です。弁護士会や法テラスも、経済的に不安がある方へ無料法律相談を提供しています。
実例:2000円を支払っても執拗に請求され続けたケース
ある利用者は、2000円のポイント購入後に頻繁な電話が続き、最終的には「10万円の違約金が発生する」と脅されました。
しかし、記録をもとに消費生活センターに相談したところ、「契約内容が不透明で請求根拠が曖昧」として、支払い義務なしとの判断がなされ、その後の請求も止まりました。
詐欺的サイトの特徴と見分け方
- 初回登録が無料であると偽る
- すぐに異性からメッセージが届く
- 「ポイントが足りない」「違約金が発生」などと煽る
- サイト名が頻繁に変更される
- 事業者情報が不明確、または記載がない
これらに当てはまる場合は、高確率で詐欺的サイトです。登録しただけで請求が来るようなサービスは即時ブロックしましょう。
まとめ:まずは支払わず、必ず相談を
出会い系サイトを装った不当請求には、絶対に応じてはいけません。払った後でも、さらに請求が続くことはよくある手口です。
相手の連絡は無視し、必ず消費生活センターや法律の専門家に相談しましょう。一人で悩まず、専門窓口に相談することが解決の第一歩です。