警察のスマホ返却と余罪捜査の関係とは?返却後も捜査は続くのか徹底解説

任意での事情聴取やスマホ提出などが行われた後、「スマホが返却された=捜査は終わった」と思う方もいるかもしれません。しかし、実際にはその解釈には注意が必要です。この記事では、警察によるスマホ返却と余罪捜査の実態について、専門的観点からわかりやすく解説します。

スマホが返却された理由とは?

警察がスマートフォンを返却する理由は「押収や解析の必要がなくなった」からですが、これは必ずしもすべての捜査が完了したことを意味するわけではありません。

たとえば、スマホ内のデータのコピーや抽出が完了したために物理的に返却された可能性もあります。解析後の情報に基づき、後日あらためて呼び出しがある場合もあります。

余罪捜査はスマホ返却後でも続くのか?

答えは「はい、続く可能性があります」。警察は一つの事件の捜査中に、他の関連する事実や余罪の可能性がある情報を発見することがあります。

たとえスマホが返却されたとしても、データから新たな疑いが生じた場合には、改めて事情聴取や新たな捜査が行われることが十分にあり得ます。

返却されたスマホのデータはすでに調査済み?

警察のデジタルフォレンジック技術は年々進化しており、提出されたスマホの中身は専用のツールで詳細に解析されます。

その際、複製(クローン)データを保持しておき、返却後もそのデータを元に継続して調査することがあります。したがって、返却=調査終了とは限りません。

警察はどのように余罪を追跡するのか?

余罪捜査は、スマホのデータだけでなく、供述・監視カメラ映像・通信記録・他人からの証言など、多面的に進められます。つまり、スマホの情報はその一部であり、捜査の継続可否は総合的に判断されます。

たとえば、SNSのやり取りや位置情報、写真・動画のメタデータなども重要な証拠になり得ます。

捜査終了かどうかを知る方法はある?

基本的に、警察から正式な書面などで「捜査終了」を告げられることは少なく、不起訴通知や検察からの呼び出しがなければ捜査が続いている可能性も残ります

不安がある場合は、担当の警察官や弁護士に問い合わせるのが最も確実です。

まとめ:スマホ返却は「終わり」ではなく「一区切り」

警察からスマートフォンが返却されたとしても、それは捜査が完全に終了したという確証にはなりません。提出されたデバイスの解析が終わっただけで、今後新たな事実が判明すれば再度連絡が来る可能性もあります

そのため、今後の対応について不安がある場合は、弁護士への相談を検討するのが安心です。

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