バイクの当て逃げに遭ったら?防犯カメラや過失割合の対応ポイントを解説

交通事故の中でも厄介なのが「当て逃げ」です。特に、バイクが車両の側面に接触し、そのまま立ち去ってしまうケースは多く、泣き寝入りせざるを得ないと感じる方もいるかもしれません。この記事では、左側から追い越してきたバイクに当て逃げされた場合の対応方法や、ドライブレコーダーがないときにできること、過失割合の考え方などについて詳しく解説します。

当て逃げに該当する状況とは?

「当て逃げ」とは、交通事故を起こしたにもかかわらず、加害者がその場から逃走し、被害者に連絡先や保険情報を提供しない行為を指します。特に自覚がありながら立ち去る場合、道路交通法違反(報告義務違反・救護義務違反)に該当する可能性があります。

今回のように、バイクが車の左側から追い越して接触し、そのまま立ち去った場合、明確な当て逃げの要素があります。振り返るなどの反応があった場合、自覚がある証拠にもなり得ます。

ドライブレコーダーがなくてもできること

ドライブレコーダーが付いていない場合でも、目撃者の証言や周囲の防犯カメラ映像が重要な手がかりになります。特に以下のような場所を確認しましょう。

  • 事故現場付近の商業施設やコンビニなどの防犯カメラ
  • マンションや住宅の管理会社が管理する監視カメラ
  • 自治体の防犯カメラ(交番経由で確認可)

防犯カメラの映像は保存期間が短いため、事故後できるだけ早く警察に相談することが重要です。

左側からの追い越しは違反行為

道路交通法では、基本的に「追い越しは右側から行う」ことが原則とされています。左側からの追い越しは、違反行為に該当する可能性があり、事故発生時にはバイク側の過失が大きく問われることになります。

例えば、交差点手前や信号待ち中の車を左からすり抜けて進む「すり抜け走行」は、法的には非常にグレーであり、事故が起きた場合、バイク側の責任が重くなる傾向にあります。

被害者にも過失はあるのか?

被害者側が走行中であった場合、「回避可能性」などが問われることがあります。ただし、左側からの違法追い越しが主因であれば、過失割合はバイク:車=8:29:1程度になることも多いです。

ただし、状況によっては車側にもわずかな注意義務違反が認められるケースもあるため、保険会社や弁護士に相談して判断を仰ぐのがよいでしょう。

警察への届け出とその後の対応

たとえ相手のナンバーがわからなくても、警察への被害届は必ず出すべきです。次のような流れで進めましょう。

  • 事故現場の状況や時間をメモ
  • 可能な限り目撃者を探す
  • 近隣のカメラ映像の提供を依頼(警察と協力)
  • 車の損傷部分を写真で記録

また、警察に被害届を出しておくことで、後日加害者が特定された場合に損害賠償を請求しやすくなります。

まとめ:証拠集めと早めの警察相談が鍵

バイクによる当て逃げに遭った際は、焦らず冷静に対応することが大切です。ドライブレコーダーがなくても、防犯カメラや現場の状況証拠があれば加害者を特定できる可能性はあります。

また、左側からの追い越しという明らかな違反がある場合は、被害者側の過失は小さい可能性が高くなります。事故直後の情報収集と、早めの警察相談を忘れずに行いましょう。

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